P/L:モコちゃん。

もうすぐ7ヶ月になるモコちゃんですが、飼い主さんの立場からいくつかの課題が提示されましたので、その課題についての取り組み方や考え方についてレクチャーと実践トレーニングを行いました。

主体性を持ちましょう。

今回提示された5つの課題に関しては、あくまでもモコちゃんの行動や反応に対して飼い主さんが、どのようにしたら良いのか?というご質問でした。しかし、ここで最初に考えなければいけないことは、何故このような行動や反応が出てきたのか?という原因の分析です。この分析ができないと、当然ですが対応の答えは出てきません。

飼い主さんの答えは「自我が出てきたから」という判断でしたが・・・・。

モコちゃんは、どんな性格でしょうか?何を好み、何を嫌がるでしょうか?飼い主さんの判断やリーダーシップの元で生活を送れているでしょうか?その時々での飼い主さんからの対応や考え方は一定でしょうか?など、飼い主さんが犬を飼う上での知識の蓄積をしながら課題に取り組まないと改善には結びつきません。また、今回の課題は、表面化する以前に予兆となる反応や行動、もしくは飼い主さんの対応による反応があったはずなのですが、そこに気づいていないことが結果となっています。

不安定な呼び戻し

2ヶ月前のレッスンでは、お散歩に対しては、あまり積極的ではなかったいちごちゃんでしたが、最近はお散歩も大好きになり他の犬への興味も強くなっているようです。今回のレッスンでは、状況を確認できませんでしたが、お散歩もモコちゃん主体での動きになっている為に、本来のコントロールはできていないようですので刺激の中でもアテンションに反応できるように普段から名前を連呼せずに大切に使いましょう。課題の1つです呼び戻しに関してもアテンションのみで呼び戻そうとせずに「おいで」のコマンドを分りやすく教えていく必要があります。

今回の室内での呼び戻しのトレーニングの際も、呼ばれた際に飼い主さんとの距離を空けるという良くない傾向が、行動に現れています。これは、飼い主さんにしてみると愛情表現の一環として、抱きしめたり撫でたりという行為をしていますが、急に行われる行動には少し抵抗感があるようで、呼ばれて戻っても、捕まらないように距離間を保つようになっているようです。これを「おいで」に関連付けないように、傍まで戻る事を何度も意識させ、戻ってきても捕まえずに誉めてトリーツを与えるようにしていきましょう。

取引ではないコマンドの教え方

新しいコマンドや行動を教える場合は、トリーツのルアーで教えることは悪い事ではありませんし、正しい方法です。しかし、既にコマンドや行動を理解しているにもかかわらず、いつまでもトリーツを先行させてコマンドを実行させると、それは本来の正しいトレーニングではなく犬との取引になってしまい、報酬であるトリーツはワイロに役目を変えてしまいます。

伏せができないという課題でしたが、伏せ続けることもできますし、コマンドも理解しています。では、なぜ飼い主さんにはできないのか?それはモコちゃんは、「伏せ」のコマンドが出たら伏せをしなければトリーツが出てくる事を学んでしまったからです。

 

現状のままでは、更に今後も多くの課題が表面化してきますので、モコちゃんの本来の性質や性格を理解し飼い主さんが主体性を持った関係性を構築していって下さい。

 


 

 

-I speak Dog too!!- with sarada

 

 

 

関連記事

  1. オビディエンスグループレッスン

  2. P/L:ローキーちゃん

  3. P/L:三太君。

  4. オビディエンスグループレッスン

  5. P/L:ウィル君。

  6. オビディエンスグループレッスン

  7. P/L:カノアちゃん

  8. P/L:ウラ君

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Archive

2018年6月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930