P/L:ROB君

初レッスンのROB君(Mix6ヶ月♂)の課題は、日常環境への馴致トレーニングや基本的なコマンドの導入トレーニングです。先日、なないろ動物病院で開催いたしました「犬を迎える前に迎えた後に」のセミナーに参加され、宮古島からやってきたROB君の怖がりな性質を、これからどのように環境へ馴致しながら、ご家族とのより良い関係を構築していくべきなのか?という点にもお悩みがるようです。

先日のセミナーでは、何度かご褒美を与える機会があっただけでしたので今回はご自宅に伺う事で警戒心の方が強く、中々傍までは近づけないのではないかと予想していました。伺った時点では、事前にお話をお聞きしていた通りに最近のマイブームとなっているソファーの下に隠れて、気配を消す術を最大限にしていましたが、大好物のトリーツには、すぐに術が解けてしまうようで、恐る恐るですが少しずつ距離を縮めて来てくれるようになっていました。

テリトリー内という事もありますが、落ち着いて第三者(男性)に勇気をもって近づけるという心の成長は高く評価すべき行動ですし、これからの取り組みにも明るい材料となります。

時間を追うごとに行動も活発になり表現力も豊かになっていましたので、実際に現在の課題となっていコマンドのトレーニングや苦手な事に対しての馴致方法などを実践トレーニングを行いながらレッスンを進めました。

アテンションコマンドや「お座り」のコマンドに対しての理解は安定しています。「伏せ」のコマンドに対しては一瞬だけ伏せてトリーツを貰うだけの状態でしたので、伏せ続けることを強化したことで安定した伏せの姿勢が維持できるようになっています。「Come」のコマンドは、このコマンドを使う際のシチュエーションとの関連付けがマイナスのイメージですし、呼び寄せるポジションを直近にしていませんので改善してください。また最終的なポジションと姿勢をトリーツの与え方だけでコントロールできますので是非、実践してみて下さい。

ROB君自身は、とても理解力がありますので、飼い主さんの対応が後手に回ったりイニシアティブをROB君に握られるとコマンドの実行性が低下したり、トリーツの取引になってしまいますので、知恵比べに負けないように楽しくトレーニングをしてください。

お散歩の関連する、イメージがマイナスの方向に感じられている行為やアイテムに対してはイメージの改善が必要です。ニンゲン側が良かれと思い行う行動が、ROB君に、どのように感じ取られているのか?を理解しながら進めないと、押し付けるつもりはなくても結果的に押し付けになってしまっている事になりますので少し客観的に感じ取れるようにしてみて下さい。

初見のモノへの対応や導入に関しては、ROB君の反応を見ながら進めます。

ルンバとの共存を図る為には、まずは挨拶代わりのパーティーで抵抗感を低くしましょう。クレートに対してのイメージ改善なども自発的にクレートに興味を持てるように特別意識を無くしながら進めて下さい。

飼い主さんの愛情表現が、ROB君の本当の意味での成長につながるように日々の生活の中に沢山の経験と良い習慣を取り入れながら家族として成長していきましょう。


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