今朝はオビディエンストレーニングのペアを中心に初めての環境下での犬の反応の確認とそのコントロールについての実践トレーニングを行いました。参加されたのは、スミレちゃん・たんぽぽちゃん・モモちゃん&レティーちゃん・ブルース君&リンゴスターちゃんの4組6頭です。オビディエンスの課目トレーニングとは違い、あらゆる方向から刺激が加わりますので飼い主さんの臨機応変な対応が必要となります。パブリックアクセスの基本的な考え方は、公共の空間を犬を同伴して動く場合に、周りに迷惑をかけずに自分の犬を守る為のコマンドの学習と理解を進めることやコントロール技術を養うトレーニングです。
トイレコマンドと歩行
トイレを済ませた後は、歩行スペースの左側をキープして、臭い嗅ぎをさせないでスムーズな歩行速度で進みます。この歩き方は簡単なように感じますが、臭い嗅ぎのコントロールが出来ていないと難しくなります。
多頭で参加されたペアは、1頭ずつのトレーニングで、それぞれの犬の反応や癖を飼い主さんが確認し対応して頂きました。
アンダーコマンドの実践
ペアによっては、既にトレーニングの経験のあるアンダーのコマンドですが、実際に始めての環境下での実行性を確認します。
初めてのペアは、コマンドの導入段階からスタートして頂き理解を進めて頂きました。
階段の上り下り
普段は何気なく行っている階段の上り下りですが、公共のスペースでは、あらゆる方向から人が現れますので、パーソナルスペースを狭くして、そのスペースの範囲内で歩行を含めた階段の上り下りが要求されます。
一気に下りたり一気に上ったりする動きをさせないようにトレーニングをしますが、あくまでも犬の自発行動として止まるべきポジションを理解させます。
視覚外での待機
普段は、このようなケースは少ないですが、仲間にリードを預けて犬を待機させて飼い主さんは犬の視覚外へ移動して3分程度で戻ってきます。犬のリードを預ける場合は、自分の犬の性格や性質などを説明して安全に待機できるように努めます。このセッションでは、犬の飼い主さんに対する依存心や飼い主さんが離れた際の課題なども顕著に表れますのでトレーニングの課題としても確認できます。飼い主さんが離れた際に、歩いていった方向を見つめて帰りを待つタイプもいれば、全く気にしないタイプもいます。ある意味、飼い主さんへの期待感の確認にもなりますね。
他の犬とのすれ違い
これは、このトレーニングに限らず良く課題となります。相手が吠えたり遊びを仕掛けてきても無視が出来るようになるのが理想です。「Leave it 」などのコマンドを使い無視をさせる方もいらっしゃいますが、正しく「 Leave it 」のコマンドを理解しておらず、単なるトリーツの誘導で教えている場合は、実践では本来の無視が出来ないことの方が多くなりますので「積極的な無視」が出来るようにペアごとの性質などを見極めながらトレーニングを組み立てていきましょう。
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