初レッスンのシェリーちゃん(トイプードル4ヶ月♀)の課題は、トイレトレーニングと噛み癖の改善トレーニングと基本的なパピートレーニングの進め方についてです。
少しシャイな面がありますが、まだ月齢が若く経験不足もありますし、現在の社会化の時期を大切に過ごさせて良い経験をさせることが重要です。自分の気持ちを吠えで表現する傾向は1ヶ月ほど前から少しずつ出始めているようですが、飼い主さんの対応などにも工夫が必要ですので、今後の育成の方向を考えながらご家族全員の統一した対応が鍵になります。
トイレトレーニングに関しては、3つの条件の際のトイレを促すコマンドを関連付けながら成功事例の積み重ねが必要ですので、焦らずに確実に進めていきましょう。現在の状況は、テレビの前でのトイレが習慣になりつつありますのでゲージのトイレを認識させる為にも、成功させる条件下で繰り返し成功をさせて下さい。
テンションが高く、飛びつく行動も頻繁です。小型犬に多く見られる股関節やパテラなどを考えると、この行動は極力改善すべきです。
また、飼い主さんからのアテンションやコマンドに対しての反応が非常に低く、どちらかと言うと生活の主導権はシェリーちゃんにありますので、コマンドの基礎トレーニングを通じて飼い主さんとシェリーちゃんとの正しい関係を構築できるようにしていきましょう。その為にも、まずはアテンションコマンド=アイコンタクトの基本的な理解を深められるようにトレーニングを行いながら「お座り」で座り続けられるようにする事が大切です。レッスンの当初は、要求吠えと飛びつきの方が目立ちましたが、トリーツを与えるタイミングや飼い主さんの誉め方が安定してくるとシェリーちゃんの動きにも安定感が出てきました。
吠えることよりも集中する事の方を選択できるように、コマンドを出すだけではなく、あえてシェリーちゃんに考えさせる時間を与えながら、求められる行動を選択させるように進めてください。少しステップアップとしては、まだ早いですが「伏せ」の姿勢も、新たなコマンドとして楽しみながらトレーニングができることは飼い主さんへの期待感の向上にもつながります。留守番の時間が長い環境ですので良い関係を構築する上でも、トレーニングを通じてコミュニケーションの時間をなるべく多く作れるようにしましょう。
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