P/L:ブーヤ君。

初レッスンのブーヤ君(ボストンテリア1歳1ヶ月♂)の課題は、飼い主さんとの関係性の改善について、現状の課題への取組み方などについてレクチャーと実践トレーニングを行いました。

コミュニケーションの減少による課題

飼い主さんに新しくご家族が加わりブーヤ君にとっては、今までの自分への飼い主さんからの愛情が半減してしまったようです。飼い主さんの立場からすると、今が赤ちゃんにとっても、一番大切な時期ですのでブーヤ君へのコミュニケーションの時間が減ってしまった事には気づいているものの、どのように対応すれば良いのか?が分からずに、現在に至っています。その結果、ブーヤ君は自分へのアテンションを飼い主さんに求めるあまりに、様々な問題行動で自己アピールし始めています。

アテンションコマンドや「Sit」のコマンドに対しても、コマンドに従う気持ちよりもコマンドに従わずに、自己アピールをしてみたりトリーツの出るのを待つことを学んでいます。今日のレッスンでも、当初はフリーズの時間が続きコマンドに従う気持ちは少なく距離を置く癖がでていました。これは、ニンゲンとの距離を縮めると抱っこされてゲージに入れられてしまう経験から、捕まらない距離を保持することを学んでいますので、アテンションのトレーニングで「Sit」の実行性と飼い主さんとの距離間を縮めるトレーニングを行いました。

特にご主人に対しては、いつも確保されていますので距離間が広がります。これも繰り返しトレーニングをすることで改善されますし、従う気持ちを養うための基礎トレーニングですので焦らずに行いましょう。また、誉めるタイミングやトリーツを与えるタイミングと方向性なども、今までの間違った習慣から正しい習慣に飼い主さんが行動を改善して対応してみて下さい。

禁止コマンドの理解を促すためには・・・

いくつかの課題のうち、緊急性のある課題である飼い主さんへの攻撃(噛む)に対しての対応は、今日のレッスンで行った、従う心の基礎を作りながら行わないと、現状の関係では感情の対峙になりますので注意が必要です。唸りながら攻撃態勢に移行する反応は、お散歩の際に出ていましたが、その際の飼い主さんの対応は実際にお見せしたように冷静で強い気持ちでなくてはブーヤ君を落ち着かせることは出来ません。この際も、今まで出来ていなかった「Sit」の姿勢で確実に気持ちを落ち着かせながら冷静さを取り戻させるように毅然とした飼い主さんの対応が必要になります。すべてを短時間には改善できませんが、適切なアプローチでスモールステップアップの積み重ねから克服していきましょう。

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