P/L:ブルース君。

今朝のブルース君のレッスンはオビディエンストレーニングと最近の課題に対しての対処法や飼い主さんの考え方についてのレクチャーを行いました。

どこでもアイコンタクトできるのか?

以前からお話していますが、アイコンタクトという犬からの視線による働きかけは、どのような環境下でもできるようになる事が望ましいのですが中々そうもいきません。しかし、普段できるからといって「できないはずはない!」や「何でできないの?」という飼い主さんの勘違いは、とても危険です。アイコンタクトに限らず、色々なコマンドを教える際も、最初のうちは誉めるのに、コマンドの理解が進んでできるようになると「できて当たり前」という感覚に陥り誉めなくなる飼い主さんは非常に多いと思います。

以前は、この場所でも臭い嗅ぎをしたり、周りの犬が気になったり・・・・と、飼い主さんの存在やコマンドへの期待感など非常に希薄だったブルース君が飼い主さんからのフィードバックが何もない状態でアイコンコンタクトをしている姿勢は、大いに誉めるに値する行動です。

このように犬が自発的に行う理想的な行動を理解したことがトレーニングを続けている結果として表われる訳ですから、飼い主さんは常に犬を観察している必要があります。この観察力を身につけることで逆に、犬がどれくらい飼い主さんを見ているか?もよく分るようになります。「犬は常にあなたをみています。」

 

分析する引出しを増やす

「なぜできなかったのか?」「どうしたらできるのか?」などトレーニングを進めながら日常の生活の中でできる事とできない事が存在してきます。その際に、飼い主さんの思考の中で、いくつかの引出しを持ち、その結果を分析しながら次のステップにつなげる応用性が必要になります。

最初の頃は、全く意欲的ではなくアイコンタクトをしながら脚側行進などできなかったブルース君が、何故、今はできるようになったのか?反対に、トレーニングではできるのに、初めての環境や初めての犬の出入りするドックランなどでは、何故全くコマンドに従えなのか?を分析し克服できるようにしていかない限り、この脚側行進をどんな環境下でもできるようにはなりません。その為にも、どこへいっても脚側行進をするのではなく、先に述べたアイコンタクトが、どこででもできるか?が、まずは必要な要素です。

報酬として与えたボールを使った遊びについても、いつまでも同じような遊び方では魅力は半減し、意欲や集中力も低下します。「モノ」ばかりに頼らずに、ブルース君自身を今以上に分析しブルース君に合った遊び方を開発したりしながら全力で遊べる飼い主さんになって下さい。

 

犬に合わせない(動かない飼い主さんの対応編)

テンションが高くなり、特に大型犬の2頭飼いなどのケースではパワーが2倍以上になります。ブルース君とリングスターちゃんの場合も、1頭ずつでも、まだ犬に合わせて歩いてしまう傾向がある状態なのに2頭では、余計にコントロール下において動くことは難しくなります。まして、目の前には沢山の刺激がある場合は、飼い主さんの存在は2頭の心の中には・・・・。この場合、トレーニングをしてきているのだからコマンドでコントロールしようとするのは当然ですが、段階的な刺激レベルを上げながらのトレーニングをしていないと、実行性は極端に低下します。そして、この低下した実行性に飼い主さんは愕然とし、コマンドにもリードにも力が入り、尚更、犬との綱引きが始まりますので収拾がつかなくなります。

冷静さを与える為には、まずは犬に引きずられないように「動かない」という動作ができるかどうか?です。この「動かない」は、1mmたりとも動かないという事なのですが、動いてしまう飼い主さんが殆どです。またリードの長さが、例えば120cmだとしたら、それに飼い主さんの腕の長さである80cm程度は動けてしまいますので、「動かない」という対応にはなっていない事が犬が気づかない大きな要因です。この対応は飼い主さんが「犬の動きには合わせないよ」という強い意思表示なのですが・・・・・。現実は、犬には伝わっていないことが多いように感じます。本当に動かなければ必ず犬は、それを感じ取り飼い主さんへアイコンタクトするはずです。そして、リードは短く持てば持つほど犬は強く引きます。

 


 

 

-I speak Dog too!!- with sarada

 

 

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