今日のブルース君のレッスンは、オビディエンストレーニングを進める上で必要な飼い主さんの知識やテクニックについてのレクチャーと、集中のさせ方やコマンドの理解の進め方などを考えながらトレーニングを進めました。
遊びの意味とバリエーション
「大好きなボールで遊ぶ=報酬」としているブルース君の場合は大好きなボールのモチベーターレベルは高くなければいけませんのでコマンドに対して正しく動けた報酬として与えられます。しかし、そのボールは、単に与えられるのではなく飼い主さんがボールを魅力的に操り、ブルース君にとっては楽しい遊びである必要があります。
この楽しい遊びのできる飼い主さんは、犬からも尊敬されますし自然に犬からのアイコンタクトも強くなり飼い主さんの言葉に対しても俊敏に反応してくれるようになります。犬と全力で遊ぶ 為には、犬の性質や判断の仕方、ボールの動かし方などの基本的なテクニックも必要になりますが、飼い主さんが全身全霊で遊ぼうとする気持ちは、必ず犬に伝わりますので、表面上のオモチャだけに頼る遊びではなく体全体を使いながら犬と全力で遊ぶ事をお薦めします。
※【豆知識】犬との遊びを知らない飼い主さんが多いのも事実です。オモチャを与えっぱなしにすると物欲だけが強化され、オモチャを触ろうとすると唸ったり噛まれたりする要因にもなります。(性質と性別により個体差はあります。) オモチャを有効に使いコミュニケーションとストレス発散に効率的に使いながら、大好きなアイテムはトレーニングなどで特別意識を持たせる事も大切です。また、遊びを始める際のスタートは犬の要求で始めずに飼い主さんが決め、終わりも犬が疲れる前に意欲のあるうちに終わるタイミングを飼い主さんが決めます。犬と引っ張りっこなどで遊ぶ場合、80%程度は犬に勝たせてあげましょう。人間が勝ったからといって犬との関係性は生まれません。逆に飼い主さんとは遊ばなくなります。
視界視野を広げる
以前にも取り上げましたが、アイコンタクトの理想は飼い主さんの視線は犬に向いていなくても犬は飼い主さんを見続けている姿勢です。これは、現在ブルース君も取り組んでいる脚側停座の際の基本姿勢の際の集中できている状態を指します。
最初はお互いにアイコンタクトをした状態で脚側停座の正しいポジションを教えますが、常にアイコンタクトをしながら形だけを教えていると、飼い主さんのアイコンタクトが外れると犬も余所見をしてしまうようになります。この際は、アイコンタクトをしない状態で誉めながら大好きなボールをタイミング良く正しい位置から出してあげる事がポイント!飼い主さんに必要なのは、視線を合わせずに犬の動向を観察できる広い視界視野の習得です。
集中力の移行
基本姿勢の脚側停座での集中力が持続できるようになれば、その先の集中した脚側行進にスムーズに移行できるようになります。これも以前は、1つ1つの動作で、ブルース君の視線が余所見をしていたので、その都度、何らかのコマンドを出さないといけなくなり、その度に、動きが伴いますので、何のトレーニングの為の何の為のコマンドだったのか?が明確にならなくなります。
現在の脚側行進は、アイコンタクトをしながら進んでいますが、次のステップは、脚側停座のステップアップと同じようにアイコンタクトを取り除いていく事を目指しましょう。動きながらのボールの出し方も、以前よりは改善されてきていますが、出し方で脚側行進のポジションにも影響を与えますので丁寧に進めて下さい。
-I speak Dog too!!- with sarada
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