C/L:むぎちゃん

カウンセリングでFIELDへお越し頂いたのは、むぎちゃん(柴犬1歳11ヶ月♀)です。課題は、食餌への興味の無さ・触られることが苦手・お散歩の仕方など飼い主さんが感じられている、いくつかの項目があるようですが、この課題の全てに共通している要因は、飼い主さんのむぎちゃんへの対応の仕方の勘違いによる根本的な関係性の構築の進め方にあります。

社会化の不足から、初めての環境や第三者に対しての警戒心が強く、ご自宅での反応とは明らかに違う動きや反応を示します。その反応を飼い主さんが見極められていない事や、なぜそうなるのか?の理解が出来ていませんので、もう一度、むぎちゃんの性質を理解した上で、得意な事と苦手な事をを飼い主さんが理解した上で、苦手な事の克服ができるように日々の生活で取り組んでいきましょう。

FIELDに入った際も、すぐに外へ出ようとする行動を見せていました。外に出れない事が分かると、今度は飼い主さんに抱っこをせがみ、暫くの間は飼い主さんの膝の上で撫でられながら馴致の時間を待つ事となりました。しかし、今回のご相談の中に触られることが嫌いで、日頃から触ろうとする飼い主さんに対しては逃げたり威嚇をしたりする行動が見られるとのことでしたが、今回のように自ら飼い主さんの膝の上へ上り撫でてもらう事に対しても全く拒否反応はないことに気づかされます。この反応を飼い主さんが感じ、自らの対応に改題の要因がある事を理解していきましょう。

第三者へのアプローチは、怖がりな犬を良く理解している環境が一番望ましいと思います。単にオヤツを上げれば馴れるわけではなく、その際の反応やむぎちゃんのボディーランゲージを読みながらアプローチをする必要があります。

オヤツを食べれるかどうか?は1つのバロメーターになりますが、食餌に対しての興味が低くオヤツに対しての反応も、それ程高くない事が分かりました。この要因は、色々とお話を伺う上でフード以外のモノを無条件に与えすぎている事が関わっているようです。食餌の種類や与え方以前に、食餌以外の犬にはあまり適さないモノを与えすぎると、疾病の要因にもなりますし成長を妨げてしまう恐れもありますのでご注意ください。

むぎちゃんに関わるご家族全員が同じルールで一貫して対応するように改善をしていかないと、一人だけが頑張っても改善にはつながりません。

犬への本当の愛情は、犬を擬人化するのではなく犬という動物をシッカリ理解し犬から信頼される飼い主さんになる為の知識と技術を身につける事です。頑張ってください。


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