今日のノーズワークグループレッスンは、アウトドアでのアロマステージのレッスンを行いました。参加されたのは、ジェイラちゃん・ムクちゃん・モアナちゃん・アイビー君・リンゴスターちゃんの5組5頭です。
昨年の1回目のレッスンではペアリングでアロマの刷り込みを行いましたが、約1か月後という事もあり、今回もペアリングからのステップアップセッションを行いました。前回よりもハンドラーの動きも良くなり犬たちもアロマへの認識も高まっているようでした。
今回のステップアップは、セントプールだけではなくセントコーンへ反応の確認なども行いましたが、アウトドアの難易度の高さもそれぞれのペアで実感して頂けたと思います。その中でも、ハンドラースキルの向上は今後も大きなポイントとなりますので動画を見直しながら適切なタイミングを体感で覚えるようにしていきましょう。
ジェイラちゃんは、ペアリングの認識は出来ていますので、今後もハイドへの意欲を高められるようなセットでのトレーニングが必要となります。ハンドラーとの関係性の中でアイコンタクトの意識やオビディエンスの意識が高い為に、ハイドの到達後のトリーツのタイミングがズレることでハイドよりもコマンドを待つ姿勢に戻ります。これを改善するには、ジェイラちゃんの動きや反応を良く観察しながらハイドへ意識が向いた瞬間を見逃さないようにセッションを進めていきましょう。
ムクちゃんは、ペアリングの段階では積極的にハイドへ向かう仕草がハッキリとしてきました。ハンドラーがムクちゃんの動きを見る為に後方から進まなければいけませんが、今までの習慣からハンドラーが先行してしまう傾向が見られます。後半は、ムクちゃんの動きを観察できる余裕も出てきましたがトリーツを与えるタイミングを更に向上させるようにしていきましょう。ハンドラーの手の動きに敏感に反応していますので、手を隠さないようにしてみて下さい。
モアナちゃんは、アロマへの認識が安定してきていますし、意欲も高まっていますので後半のセットでのセントコーンへの反応も明確になってきています。次のステップとしては、ナチュラルアラートの静止姿勢の維持時間を延ばすことにありますが、急にステップアップしてしまうと意欲の低下につながりますので短い時間のセットも取り入れながら強化していきましょう。風が強くなったことで、ハイドからのセントコーンで他のオブジェクトに出来ているセントプールにも反応できていましたので今後も楽しみです。
アイビー君は、ペアリングの設定では安定した動きを見せてくれていました。ハイドそのものへの反応は、まだ弱い面がり、アウトドアでの難易度である周辺の誘惑臭に対しての反応の方が強く出てしまう場面も見られましたので、基礎段階の細分化したステップアップでハイドへの意欲強化を進めていきたいところです。後半は、集中力の低下も見られ本来のアイビー君の能力が充分に発揮できませんでしたが、持ち前の能力の高さを引き出せるようにして下さい。その為にもハンドラーのトリーツ提示のタイミングがズレるとハンドラーの手に意識が高まりますので手へのコンタクトを無くすようにしていきましょう。
リンゴスターちゃんは、ペアリングからとても意欲的で執着も強く非常に安定したサーチができていました。セントコーンの設定もピンポイントでアラートできる段階まで進んでいますので、ハンドラーのトリーツを与えるタイミングと動作に改善が必要です。ハンドラーの手が、アラート中のリンゴスターちゃんの目の前に出てしまうと、折角のハイドへの意識が、ハンドラーの手に向いてしまいます。丁寧なトリーツの提示は大切な事ですが、現段階のポイントはハイドへの意識ですのでトリーツ提示の方法を改善していきましょう。
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