カウンセリングでお伺いしたのはテオ君(2歳7ヶ月♂)です。課題は他の犬への吠えの改善や猫を追う反応などのコントロールです。今日は日中の気温が高く、夕方のお散歩も難しい状況でしたので室内でのレクチャーと吠えに対しての禁止コマンドのトレーニングの方法や基本的なマナートレーニングやコマンドの基礎トレーニングなどを行いました。
性質的には、シャイで♂犬としては正常なテリトリーの意思表示をしています。ただ、吠える事には色々な意味もありますが、侵入者に対しての排除を目的にしていることもあれば、自分をアピールする意味の吠えもあります。極端に怖がりな性質でもありませんので飼い主さんがシッカリとリーダーシップを発揮して対応することで理解は深まります。
1歳年上の先住犬であるアビーちゃんとのパック(群れ)としての意識からの吠えもありますが、アビーちゃんに家族全員の意識が向くと自分の方へ向かせようとする要求での吠えも目立ちます。
集合住宅では、近隣に対して犬の無駄吠えはトラブルの要因にもなりますので最低限、飼い主さんからのコマンドで吠えを止めれるようにしていく必要があります。課題である他の犬への吠えに関しても、コマンドの理解が進めば同じ行動を止めることですので応用できます。
テオ君とアビーちゃんのアテンションコマンドを安定させて、アイコンタクトの関連付けを作ることは、今後の強化トレーニングでは基礎となりますので楽しくポジティブにトレーニングをしていきましょう。ステップアップを急がずに、まずは的確にアテンションとアイコンタクトの強化に取り組んでください。また、メンタル的な安定性やストレスの発散には、ノーズワークを取り入れることで2頭それぞれの課題にも対応できます。
レクチャーの中でもお話ししましたが、飼い主さんが目的と自信をもって真摯に犬と向き合うことで多くの気づきとコミュニケーションが生まれます。これから10数年以上、共に生活をする中でより良い時間を過ごせるように尊敬される魅力的な飼い主さんを目指してください。
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