今日はアウトドアでのノーズワークのトレーナークラス(アロマステージ)のグループレッスンを行いました。参加されたのは、晴れちゃん・ぶんた君・グート君・スミレちゃん・あんなんちゃん&テン君の5組6頭です。
初めての環境下でのアロマステージでしたのでペアごとにハイドの設定レベルを考慮しながら自信のある安定したノーズワークができるように進めさせて頂きました。またトレーナーの立場として屋外での風の流れを考慮した ハイドの設定に関しても、セントコーンの流れに対しての犬のナチュラルアラートの確認にも繋がったと思います。
晴れちゃんは、最初の設定スペースに入ることも少し躊躇があり本来の能力を発揮するには少し時間を要しました。しかし、芝生などから漂う誘惑刺激の中でもハイドに明確に反応し告知できるようになってきていました。ハンドラーのリードの距離間に、もう少し余裕を持って捌けるようにすると、晴れちゃん本来の動きが観察しやすくなると思います。
テン君は、風を感じて止まって考える傾向がありますが、ハンドラーの動いて欲しい気持ちとは裏腹に、中々反応までには時間を要しています。また屋外という事もあり誘惑臭に対しての反応の見極めも難しいので、テン君への信頼性よりも誘惑臭に対して心配の方が先行していました。しかし、後半のテン君の動きは、とても自信に満ちていましたので、ハンドラーの心配をよそに明確に反応し告知できていましたので、また次回のセッションが楽しみです。
ぶんた君は、以前より環境への馴致に時間が必要だったり苦手な環境ではクレートに戻ろうとする繊細なメンタルは、今回のようなアウトドアサーチでは非常に難易度が高くなります。その中でも、ぶんた君のメンタルの安定性を優先しながらノーズワークに集中できる環境を設定しながら進める事で、今まで取り組んできたノーズワークの能力向上に向けてのステップアップの成果が表れだしていました。告知動作も、スクラッチが出るくらい集中できていましたので、今後のアウトドアでのセッションも、環境への馴致を考慮しつつも適切なタイミングでチャレンジできるように考えてあげて下さい。
グート君は、ハンドラーとしては以前より誘惑臭への反応が心配でしたので、ノーズワークの基本となるサーチ前のトイレを徹底して行った事とアロマに対しての意欲も高くなっているのが良く分りました。告知後の静止動作に関しては、今後も強化が必要ですが、セントコーンに対しての反応も分りやすくなっています。今日のハイドの設定では、大きな問題もなくクリアできていました。
あんなんちゃんは、とても自信のあるサーチが出来ています。その余裕から他の誘惑臭への反応も出てしまいよい結果につながらないセッションもありました。しかし、ハンドラーが思うよりもハイドへの反応と集中は高く、ハンドリング次第では、現段階よりも遥かに速くハイドの発見が出来るレベルにあります。スタンダードハイにあるハイドの特定もお見事でした。
スミレちゃんは、ハイドの種類は違いますが、既にバーチへの関連付けの強化が安定していますのでサーチも非常に安定しています。サーチエリアも広くなっていますしハイドの設定の難易度が上がっても諦めることなく告知できています。ハンドラーのリードの捌き方もスムーズになってきていますが、サーチエリア内の未サーチ部分のチェックを確認しながら効率の良いサーチも視野に入れながら取り組んでみてください。
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