C/L:チョビ君。

カウンセリングでお伺いしたのは、チョビ君(ラブラドゥードル1歳3ヶ月♂)の課題についての現状の確認と実践トレーニングです。

先住犬であるケンケン君(ビションフリーゼ12歳♂)との多頭飼育の状態で、ケンケン君は未去勢ですので、テリトリー意識が非常に強く、訪問者によるチャイムに対しての反応は非常に強く、チョビ君もケンケン君の吠えに助長され訪問者への強い排除意識から攻撃的な吠えに強化されてしまっています。本日伺った際も会話できないくらいの興奮状態と、リードを装着しているとケンケン君のリードを噛み千切るくらいの勢いでした。本来のチョビ君の性質は、シャイですがパピー期からの社会化の不足と、テリトリーでのケンケン君の存在により気持ちが大きくなり、その行動で周りの人が反応したり、退いたりする事を学習し現在の課題になっています。

お散歩では、ケンケン君よりもチョビ君の方が、自分の視界にお入る様々な対象物に対しての吠えが出ています。一番過敏なのは他の犬ですが、第三者や自転車・ランナーなどロックオンをして吠え掛かる状態は、飼い主さんの明確な意思表示とコントロールが必要となります。今日のレッスンでは、いくつかのシュチエーションに向き合う事ができましたので、実践トレーニングで改善する為に必要な対応を経験して頂きました。

使用しているリードや首輪なども適切なモノではありませんので、飼い主さんの意思表示が無理なくスムーズに伝わる犬具を使用してください。また特にチョビ君の吠える前の事前反応や事前行動を飼い主さんが見極める事が必要です。吠えてしまうと、余計にテンションが上がってしまい冷静な判断ができなくなります。

室内でのチャイムに対しての吠えの改善トレーニングなども2頭に分りやすく伝える必要があります。しかし、「あれはダメ!コレはダメ!」ばかりで「何が正しいのか?」を伝えない限り改善にはつながりませんので、まずは正しく誉めるベース作りを進めてください。

多頭飼いでは、必ず1頭ずつのアテンションを正確に理解させる事が必要です。そしてアイコンタクトの関連付けは、飼い主さん側からの視線の延長線上に犬の視線がつながるようにトリーツを与えて下さい。

多頭飼いで良くあるパターンが、1頭の名前を呼ぶと、もう1頭も傍にきておこぼれを貰おうとします。この行動に飼い主さんは紛らわされる事なく1対1を明確に行い、シッカリと誉めて基本的なベース作りをしていきましょう。現状の課題の改善は飼い主さんの意識改革が進まない限り前へ進みませんので、今後の2頭の犬生がより良いものになるように努力してみて下さい。


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