今日のノーズワークグループレッスンはジェイラちゃん・夢想君・アイビー君・マノンちゃんのアウトドアサーチのステップアップレッスンです。前回のレッスンよりも環境刺激が変わったことでセッションごとの難易度が上がり、ハイドに到達できない場面も見られましたが、そこには全て理由があります。
全てのペアに共通している言える事は、ハンドラーと犬との距離間が狭く、犬の動きを観察できておらず、逆に犬に対して無言のプレッシャーを与えたり、ハンドラーが先行して捜索をするようなスタイルになる為に、犬の意欲は著しく低下します。ロングリードの捌き方や犬の捜索を邪魔しないロングリードの使い方をハンドラーは学ぶべきです。5mのロングリードを使用していてもハンドラーと犬との距離は1m以内というスタイルが多く見られます。
後半のセッションでは、あえて設定レベルを下げてセントコーンを捕りやすくしたことでスタートからの集中と意欲も高くハンドラーがスタート位置に留まっていても犬が意欲的にスタートが切れたはずです。このようにスタートの集中はインドアで、何度も繰り返しスタイルを確立してきたはずなのに、アウトドアでは、いい加減なコマンドを出して誘惑刺激に犬を向かわせています。公園内には、不特定の刺激が存在するために、他の犬や人、落とし物、忘れ去られたボールなど予想外の刺激が加わります。更に今回の設定では、地質の変化が加わり前回までのハードな地質のエリアだけではなく、草の生えている公園内のエリアが加わる事で更に他の犬のマーキングなどにも左右される為に、捜索への意欲と集中力の低下により、今までにない結果につながていました。
アウトドアのノーズワークには気温や湿度も大きく影響しますので今朝のような湿度の高い環境では、6:30からとはいえ、嗅覚をフル活用するには少しずつ厳しい季節ですのでシッカリと休憩をさせながら丁寧な捜索ができるようにしていきましょう。今後も環境設定の変化に対しての読みや風の流れとハンドリングなどハンドラーの複合的スキルが求められます。
ジェイラちゃんは、捜索に対しての集中や作業意欲はとても高く安定していますので、ハンドラーのハンドリングスキルを向上させて、ジェイラちゃんの能力を更に引き出せるように努力をしてください。芝生エリアでの捜索は、今後の経験で改善されると思います。
夢想君は、公園内の様々な環境刺激により本来の能力を発揮する事ができませんでした。刺激に反応した際のコントロールが、現在のペアの中に存在していませんので、アテンションや基本的なコマンドを駆使しながら、ハンドラーからのコマンドに注視できるように日頃からトレーニングをしてみて下さい。
アイビー君は、いつもよりも集中力が散漫になるセットもりましたが、スイッチが入るとシッカリと捜索ができていますしハイドに到達しています。芝生ゾーンに関しては、かなり誘惑刺激にも反応が見られますのでハイドへの意欲と共にコマンドの理解も日頃から考えて過ごしてみるのも良いかもしれません。
マノンちゃんは、他の刺激に左右される場面もありましたが切り換えもできていました。ただ、ハンドラーからのコマンドに対して意欲的に反応できるように今後もトレーニングをしていく必要がりますので、ハンドラーとの距離間を意識して「Search」のコマンドに対しての自発的な動きを強化していきましょう。
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