C/L:テディ君。

テディ君(Mix3か月♂)は、カウンセリングと初めてのレッスンです。
東京犬猫日和さんとのご縁でご家族になられ、今日はご家族全員でテディ君との関係性をより深くより強くするためのカウンセリングと実際にテディ君の動きを見ながら、現在の課題と取り組みながら、どのようにトレーニングをしていくべきか?を実践して頂きました。

3か月という月齢は、一般的にワクチンプログラムのみが優先されてしまい、犬生の中で最も大切で2度とない本当に必要な社会化期を逃してしまいがちです。ある日気づくと、とても気弱だったり妙に攻撃的だったり、本来経験しておくべき時期に経験できなかった体験が、その後のお散歩デビューやパブリックスペースの刺激に対応できずにオーバーフローをしてしまう状況を「その犬の性質」という言葉だけで処理しがちです。

当然ながら適切なワクチンプログラムは必要です。しかし並行して無理なく沢山の経験を積ませることで、その犬の性質や性格、反応や行動の本来の姿が見えてきますので、その後の近い将来を予測することもできます。予測することができれば、適切な対処を事前に準備できますので慌てることなく対応できます。パピー期(2か月~5か月)や若齢期(5か月~10か月)の月齢の犬の課題は、飼い主さんが犬の成長スピードについていけずに、何かの課題が発生してしまってから対処することとなりますので、全て後手の対応になりトレーニングや関係性の構築が思うように進まない結果となることが多いのも事実です。そして、その結果は、「全て犬のせい」

違います。犬は飼い主さんを映す鏡です。飼い主さんが、どれくらい犬と真剣に向き合い育てられるか?「うちの子は頭が悪いの」は「自分は犬を育てる能力がありません」と公言しているようなものです。どのように教えれば理解してくれるのか?まずは、擬人化せずに犬の立場に立ち、シンプルに考えてみましょう。

テディ君は、5頭の兄弟と共に生活をしてきた経験が、他の犬に対しての協調性の高さに良い影響を与えています。また見知らぬ第三者に対しても好意的に反応できています。初めての公園でのトレーニングでしたが、ひとしきり臭い嗅ぎをして環境に対しての適応能力の高さも見られます。

トレーニングの基礎となるアテンション(テディという名前)に対しての反応を強化しながら呼び戻しの基礎トレーニングを行い状況を確認させて頂きました。

家族全員で沢山の愛情をもって接しているのが良くわかるトレーニングです。テディ君も呼ばれると嬉しそうに駆け寄っていましたので、これからも、もっともっと元気よく走ってくるようにトレーニングをしていきましょう。飼い主さん側の今後のステップアップは、誉めるという表現を理解していきましょう。「誉める」=「なでる」ではなく「誉める」=「いい子」や「Good」など声に出して表現できるようにしてみましょう。トレーニングは、この表現力がポイントです。特に日本人の欠点でもあります。家の中では平気でも屋外で大きなモーションで誉めることが苦手です。恥ずかしがらずテディ君に、「良くできたね!」を表現しましょう。

現在の課題の「お座り」のコマンドの理解については、トリーツを上手に使いお座りの姿勢を教えていきます。手で押さえたりせずに、テディ君が自発的にお座りの姿勢になるように誘導してあげましょう。

テディ君が分かりやすく誘導してあげることができると、すぐに覚えます。最初にトレーニングをしたアテンションを使った呼び戻しと組み合わせると、呼んで戻ってきてから「お座り」をさせて呼び戻しの基礎のルーティーンを教えてみて下さい。

そして、今日は「伏せ」のコマンドまでできるようになったテディ君。

将来有望で、成長が楽しみですね。ご家族全員で、テディ君の成長に置いて行かれないように一緒に楽しみながら成長し、良い関係性を構築していきましょう。そして、このお耳が、どんなふうに成長するか?も楽しみです。^^)


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