カウンセリングでお伺いしたのは、仁虎君(甲斐犬1歳4か月♂)です。生後間もなく、不慮の事故で後肢と尾を無くし、現在は車いすでの移動が主体となっています。室内ではゲージ内で、移動できる範囲は限られていますが、飼い主さんの大きく深い愛情で非常に幸せで健康な生活を送っています。
そんな中、今回のご相談は最近の仁虎君の我の強さが出てきている行動や反応が見られるようでしたので、その対応についてアドバイスをさせて頂きながら、実際のシチュエーションを確認させて頂き、今後の生活の中に取り入れられるようにお話しさせて頂きました。
自由に動けない分、吠えることで自己表現をしている面もありますので、吠えに対しての対応も飼い主さんが明確に対応していかないと、全体的なバランスが取れませんので課題の克服につながらなくなります。仁虎君の理解力は高いですし、今日のレッスン内でも改善も見られますので根気強く改善につなげて下さい。
飼い主さんからはアイコンタクトに対しての不安もおありのようでしたので、アテンションとアイコンタクトの基礎トレーニングをお願いしました。
非常にシンプルですが、とても大切なトレーニングですので、「仁虎」のアテンションに対してアイコンタクトに誘導できるようなトリーツの与え方を忘れずに続けて下さい。
食餌に対しての意欲は運動量にも比例しますので、犬種的には活発に走り回りたい意欲が高く大変ですが最大限の対応をこれからもお願い致します。飼い主さんのご努力で、義足の開発も進んでいるようですので、これからの犬生がよりアクティブで楽し犬生になることを祈っています。
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