久しぶりのレッスンとなったぼたんちゃんの課題は、以前より取り組んでいる呼び戻しや時々出てきている他の犬への威圧的な反応についての改善です。
現在の飼い主さんとぼたんちゃんの関係は、トレーニング当初からあまり成長していないのが事実で、どちらかというとイニシアチブはぼたんちゃんですので飼い主さんとしての威厳や、期待感がとても希薄な状態です。
アテンションに対しての反応も基本的なトレーニングですが、呼ばれているのに無視してしまう場面も多く見られますし、その無視されていることを放置していますので尚更反応は弱くなります。
飼い主さんからのアテンションに対してシッカリとアイコンタクトができるようにしていかないと、その先のコマンドは成立しませんので、誘惑刺激の中でもアテンションに応えられる関係性を構築することだけでも、現在の課題克服のベースになります。
また、トリーツの使い方を間違えてしまっている部分が多く、呼び戻しなどの際も結果的に戻ってきたらトリーツがもらえるような結果を与えると、1度のコマンドで呼び戻しに応える必要はなくなりますので、コマンドの実行性は極端に低下します。何よりも飼い主さんのコマンドを優先できるように日々の生活の中からぼたんちゃんの反応を良く観察して多くの選択肢を与えないようにしていきましょう。そしてトリーツよりも「誉められる」という事を報酬にしていく必要があります。
現在は誉められるよりも、トリーツに対しての執着が強いですから、今後はトリーツを与える機会を一旦ゼロにして、誉めることを先行するようにして下さい。トリーツを与える為に、何かのコマンドを実行させるという考え方を改善して下さい。トリーツを貰える意味を理解しないまま、トリーツのバラマキ行為では、良い関係性を構築することはできません。
他の犬との遊びの際も、友好的な性質ですので安易に何のルールもなしに遊ばせることは飼い主さんの存在感が無くなる要因ですし、呼び戻しの精度を低下させます。必ず飼い主さんの許可が出たことで遊べるようにルール作りを行い、無暗に第三者からトリーツを貰う行為をさせないようにして下さい。ぼたんちゃんは特に第三者に怖がりな性質だったり社会性の向上が目的の為ではありませんので無条件のトリーツの獲得は、現在の課題にも影響を与えます。
本来持っているぼたんちゃんの能力と良い面を引き出すことが出来るように飼い主さんの努力を期待いたします。
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