今日のパコ君のレッスンは、最近のコマンドの実行性の低下に関しての要因についての検証と、トレーニングを進める上での改善点についての実践トレーニングです。
オビディエンスの課目の動きだけがトレーニングではありませんし日常の生活の中の飼い主さんとの関係構築の方が、様々な環境刺激の中で行われる為に難易度は高くなります。しかし、基本となることは同じですのでコマンドの実行性を安定させる為に基礎トレーニングを丁寧に進めていきましょう。
ヒールポジションのコマンドを出す場合も、今日のように雨上がりで芝生が雨を含んでいると芝生からの臭いが誘惑刺激となり「ヒール」のコマンドよりも臭い嗅ぎを優先してしまいがちです。この時に、リードを使い無理にヒールポジションに移動させても臭い嗅ぎへの意識が断ち切れていませんので、その次のコマンドが出ると、すぐに地面への臭い嗅ぎが始まります。これを改善させるためには、色々な環境刺激の条件下の中で「ヒール」のコマンドを優先できるように強化トレーニングを進めていきましょう。簡単なトレーニングのようですが、環境が変わることで難易度は非常に高くなります。パコ君が自発的にヒールポジションに移動しようとする動きを誉めるタイミングや集中力を向上させる為に段階的なトレーニングを丁寧に進めましょう。
「ヒール」での脚側行進も、とても集中力の高い脚側行進ができるのですが、その動きを飼い主さんが引き出せるようにトレーニングを組み立てなければいけません。現状では、以前よりも集中できる時間が短くなっていますので、短くても正しい脚側行進を積み重ねるようにして時間と距離を延ばしていきましょう。誉めるタイミングや最後に開放するタイミングなども重要なことです。
呼び戻しやボールのレトリーブなどの強化トレーニングは、飼い主さんの遊び方や、その遊びがパコ君のどのような動きに影響を与えて、どのように変化や成長をするのか?を確認しながら進めていきましょう。ただ、「楽しそう」と思うだけでは、その先へのステップアップができませんので色々と観察し方法を考えてみましょう。
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