今日のクーちゃんのレッスンは、最近の課題となっているチャイムに対する吠えやご自宅付近を通過する人や犬に対しての警戒吠えなどの抑制とコントロールについてです。
4月のレッスンで同じ課題に対しての飼い主さんの対応で一時的に改善が見られましたが、飼い主さんの対応のパターン化やコマンドを会話のような声掛けに近い出し方をする事で、明確にクーちゃんに伝わらなくなっているようです。今日のレッスンでの禁止コマンドの関連付けのトレーニングも漫然と行わずに、クーちゃんの理解が進んでいる事を確認できるようにしていきましょう。また、課題を改善しようとする飼い主さんの気持ちは、日常の生活の中に「誉める」という行為や機会を減少させてしまいます。正しい行動や反応をタイミングよく誉める事や意図的に誉める機会を増やす事も大切な事です。
コマンドの基礎トレーニングで「ついて」や「ヒール」のコマンドも誉める機会を増やす1つの方法です。しかし、このコマンドのトレーニングもトリーツで誘導する事を中心に行うと、当然ながら「誉める」という表現ではなく、トリーツの取り引きだけになりますので本来のコマンドを活用する屋外の実行性に不安を残す事となります。室内のトレーニングも、正しいポジションを教える為の工夫も必要ですのでカーペットのデザインなども活用してトレーニングの精度を向上させましょう。
トレーニングや遊びも含めて何かをスタートさせる場合は、クーちゃんが主導権を握るのではなく飼い主さんが主導権を握り、スタートし終わらせるように考える事で、環境の変化にも対応できるメンタルにもつながります。 事情により パピー期の社会化の促進が不足だった事を補う意味でも、様々な経験を無理なく進めることが現在の課題の克服にもつながりますので今後の対応も、あらゆる方向性から検討してあげましょう。必ず課題に対しての成果が表れてきます。
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