P/L:獅子君。

今朝の獅子君のレッスンは、現在の強化トレーニング項目のチェックやトレーニングの方法についてのレクチャーと実践です。

1歳を迎えた獅子君。パピー期の怖がりで散歩もままならなかった頃から比較すると、都会で暮らす為の とても社会性の高い 甲斐犬に育っています。♂犬としての自覚やプライドも成長と共に表れてきますので、今までの対応がパターン化し通用しなくなる事に対しては臨機応変に飼い主さん側の対応にバリエーションを加える必要があります。

「来い」のコマンドに関しても、傍に来たからOKではなくアイコンタクトの姿勢がとれる状態が理想です。1歳を過ぎた事で、今までのコマンドトレーニングでの実行性の内容の精度を向上させていく時期に来ていますので、飼い主さんの気持ちも切り替えていきましょう。特に、他の犬に対しての友好性に関しても、無闇に遊び誘うタイプではありませんが、特定の遊び相手に会うと、飼い主さんの存在が希薄になりがちです。様々な場面でもコマンドの実効性の向上や精度の向上を考えた場合には、少しずつ誘惑刺激を加えてもコマンドを優先できるようにトレーニングをしていきましょう。

誘惑刺激から少し距離をおいて、落ち着いた状態を維持できるようにしながら獅子君のコマンドに対する反応や実行性を確認して下さい。アイコンタクトまでの姿勢がとれない場合は、その先には進まないようにしていきましょう。

距離が近づいてきても脚側停座でアイコンタクトが出来るレベルは、誘惑刺激が強い状態では非常に高度なトレーニングですが、日頃のお散歩でも遊び相手との時間を活用して取り組んでみましょう。

解除までの時間やコマンドのタイミングなども、獅子君に先読みをされないようにする事が大切です。また、解除後の遊びの最中にも「来い」で呼び戻しをして、今度は呼び戻しのコマンドの実行性と精度を向上させましょう。この一連の流れでは、遊べる=報酬になりますので、遊びの途中で呼ばれる事を繰り返す事で呼び戻しの強化トレーニングになります。一般的に呼び戻しができないペアの原因は、遊びが終わるときにだけ呼び寄せる為に、呼び戻しは飼い主さんが遊びを終わらせる為の合図として、犬は捉えがちになるからです。遊びの中に何度も呼び戻しがあり、呼び戻しに応えて戻れば、また遊べる事の理解が深まる事で呼び戻しのコマンドは、犬にとってはネガティブなコマンドとして存在しなくなります。但し、興奮状態になっている際に呼び戻しのコマンドに気づかせ事や、既に呼び戻しのコマンドを無視することを繰り返している犬の場合は、コマンドを再確認させる為に刺激レベルの段階的なトレーニングが必要です。

これからも都会で暮らす為の必要不可欠なコマンドやルールやマナーを1つ1つ丁寧にトレーニングをして良い関係性を構築していきましょう。


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