P/L:マル君。

今日のマル君のレッスンは、最近の課題と基本的なコマンドに対しての反応や行動の強化トレーニングと共に飼い主さんのフィードバックについての確認や改善点の理解を深めて頂きました。

コマンドの意味を理解し伝える

ご自宅でのトレーニングも屋外でのトレーニングも、本来のコマンドの意味を飼い主さんが理解をし正しく犬に学習させ伝えなければ飼い主さんが思うように犬は動いてくれませんし、判断もしてくれません。今日のレッスンでも、ご自宅でのトレーニングの「間違いがマル君に正しく伝わっていました。」マル君に限らず、犬にとってはコマンドの意味など、どうでも良い事であって、あくまでも人間が犬と一緒に暮らす上で、犬を守る為に・・・、または一緒に行動する上でストレスが無いように・・・などの理由で教える音です。教える上で動物行動学など基本的な教える上での手順などはありますが、飼い主さんの気持ちの中に、「犬を守る」「ストレスを最小限にする」などの強い気持ちがないと、一貫した対応ができずに正しく伝えることができなくなります。私のトレーニングの中でも、ただ単に「例外を作らない」や「一貫性を持つ」などのありきたりな表現をしていますが、一番重要なことは「犬を守る為でありお互いにストレスの少ない生活をおくる為の約束事です。」

呼ばれたら必ず戻ろう!と教える場合に、何が必要なのか?を考える事と飼い主さんのコマンドが最優先である事を教えないと実用的なコマンドとは言えなくなります。どんな場所でも誘惑刺激があっても飼い主さんの元に戻ること!基礎から確実に教えましょう。コマンドを無視することを教えてしまうと、飼い主さんのコマンドの優先権は一気に低下します。犬に無視をされる事で飼い主さんが対応を急に諦めてしまう事は、犬の判断を優先してしまう要因となりますので注意が必要です。

 

「呼び戻し」に対して正反対の「待て」は、ただ座って動かないだけではなく、犬の視線が飼い主さんに集中していることが大前提。アイコンタクトは、飼い主さんがどこに居ても注視している事が理想です。ですから「待て」で離れていく際に、犬が飼い主さんを見ている仕草を誉めるようにしていくとアイコンタクトは持続します。誉める要素やタイミングは、こういうポイントを理解して進めましょう。

 

コマンドによる誉め方のバリエーション

伝えるのはコマンドだけではなく誉め言葉も同じです。誉めているのに嬉しがらない・・・・などのお悩みも良く耳にしますが、トレーニングの中でも私が「誉めて下さい」と言うと誉めるのではなく犬を撫でる方も多くいらっしゃいます。「誉める」は「撫でる」ではなく「誉める」です。この部分が、犬を育てる上で特に日本人が苦手な部分だと私は感じていますが、誉める=表現力です。「いい子だね~」「凄いね~」「賢いな~」「Dood Boy!」「Good Girl!」など、オーバーアクションで言葉で伝える表現力を身につける必要があります。当然、撫でたり励ましたりのスキンシップも場合によっては必要ですし大切な要素です。しかし、いつも犬が傍にいるわけではなく、先程の呼び戻しの際などは、遠くに居る犬に対して「おいで!」とコマンドを出した際に、どのタイミングで誉めるか?がトレーニングではとても重要です。呼び戻しに失敗してしまう飼い主さんは、犬が戻ってきてから誉める飼い主さんである事が殆どです。理想的なのは、コマンドに反応して呼び戻しの行動に移ろうとした瞬間のタイミングです。

こちらに向かってきている行動を、オーバーアクションで表現して褒め称えましょう。必ず犬は嬉しそうに戻ってくるはずです。

 

反対に、動かないでほしい時の誉め言葉については、全くの正反対ですからオーバーアクションではなく犬に冷静さを求める為に優しく静かに誉めるべきでしょう。サイレントコマンドというコマンドの出し方もありますが、サイレントで誉めるというテクニックも必要です。静かな冷静な優しい声で誉めると犬の集中力は更に向上します。

コマンドの種類により誉め方も様々です。個体差や犬種の特性にもより違いもありますが、撫でられる事や触られる事が嫌いなタイプの犬を誉め言葉と一緒に撫でると、誉め言葉は嫌な事をされる音として認識され、誉め言葉を聞くと飼い主さんから離れるようにもなりますので自分の犬の特徴を把握して、その犬に合ったトレーニングのアプローチを考えましょう。ねっマル君!

 


 

 

-I speak Dog too!!- with sarada

 

 

 

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