カウンセリングでお伺いしたのは、のあちゃん(トイプードル3歳半♀)です。課題は、ママ以外の家族とのコミュニケーションの拒否や自分の思い通りにならない事に対しての威嚇と攻撃・チャイムや訪問者に対しての吠えなどです。
飼い主さんも過去に犬を飼われた経験が無く、今回が初めて犬を飼われることから、飼い主さんにとってみれば良かれと思い、のあちゃんの好きなように育ててきたことが、今回の課題の要因になってしまっている事は確かなようです。3年以上もワガママが通る環境ですから、家族よりも自らの我を通そうとする気持ちが飼い主さんへの抵抗感として表れますし、その抵抗感が威嚇につながり威嚇された飼い主さんが根負けし、のあちゃんの予測通りに動くことが、威嚇を強化してしまう結果となっています。
吠える事や飛びつくこと・スクラッチ行動などで、自らの要求を飼い主さんへアピールし、そのアピールが成功する事を何度も経験する事も気持ちを助長させます。
要求行動に対して、無条件で応えるのではなく必ず「お座り」などの基本的なコマンドを出し、条件を付ける事で課題行動への改善にもつながりますし「飛びつく」のではなく「お座り」が優先されるようになります。
一定の理解力もありますので、飼い主さんが犬を飼う上での知識や技術を身につける事で、今後ののあちゃんの犬生も充実しますし、現在の課題の改善にもつながります。お散歩に行かない事やトイレのタイミングなども含めて、課題の要因は全てつながりがありますので、基本的な事から取り組み、まずはのあちゃんが家族全員のコマンドに嬉々として従える心を育んでいきましょう。
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