P/L:シェリーちゃん

先日、FIELDでカウンセリングをさせて頂いたシェリーちゃんのご自宅に伺い、日常の課題や飼い主さんの対応についての確認と改善のトレーニングを行いました。

とてもテンションが高く興奮気味でのお出迎えでしたが、単に興奮しているだけではなく冷静に判断する能力も持ち合わせています。

何でも口に咥えてしまうという課題もあり、ボールペンなどは危険なアイテムですので無暗に咥えらしまうと飼い主さんも必死に取り戻そうと追いかけてしまったり極端に反応してしまう事で、シェリーちゃんの遊びのスイッチになってしまう事にもつながっています。

現時点では、「やってもらいたくない事」を明確にシェリーちゃんに伝えきれていない事も事実ですし、正しい行動をとったり正しい反応を誉める事ができていないのも事実です。どちらかというと「ニンゲンにとって間違った行動や反応をする」と、飼い主さんが対応してくれることを理解していますので飼い主さん自身の考え方の改善も必要です。

また、飼い主さんの目の届かない時間帯にはゲージで安全を確保する意味でも、ゲージに入れる機会は多くなっているようですが、シェリーちゃんには「閉じ込められる場所」という認識が強くなっていますので「ハウス」のコマンドに対しては、一切無視をします。

今日のトレーニングでは、このマイナスのイメージを改善するためのトレーニングを行い、トリーツで誘導せずに、コマンドのみでゲージに入り、ゲージの中でお座りをして留まる段階までステップアップできていました。

ここで大切なのは、ドアが開いていると言う事です。ドアが開いていても「ハウス」のコマンドでは、ハウスの中に居続けるという気持ちと認識をシェリーちゃんが持つことが大切です。今後も、ゲージの中が苦痛な場所にならないようにしながら、クレートも導入してトレーニングをしていきましょう。

ブラッシングの際に、ブラシを咥える為にブラッシングができないというお悩みも、シェリーちゃんにはブラッシングは良い気分ではなかったようですし、ブラシを咥えるとママが遊んでくれるという認識が強くなっているようです。

この課題も、イメージの変換がポイントとなりますので、焦らずにゆっくりブラシに対しての良いイメージ作りを進めていきましょう。

月齢的に適切な運動を与えておく必要がありますし、飼い主さんが遊んで上げれるように色々なテクニックも身につける必要もあります。「お座り」「伏せ」「待て」「おいで」「ついて」「ハウス」など日常で活用できる本当に意味のあるコマンドを教えてあげるようにしていきましょう。


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