カウンセリングでお越し頂いたのは、モモちゃん(甲斐犬2歳♀)とセン君(甲斐犬5カ月♂)です。2頭は親子の関係ですが、今後の成長と共にどのような変化が予想されるか?またどのように関係性を築くべきか?などの疑問に対してのアドバイスと、基本的なトレーニングを進める上で必要な基礎知識や技術についてのレクチャーと実践トレーニングを行いました。
モモちゃんを育ててきた経緯と、セン君の今後の成長を見据えた育て方に関しては違いが出てきます。ただ、現在の2頭の関係は良好ですので無暗にニンゲン側の意図を押し付けずに2頭の中での関係性を優先して見守ることを選択してください。
反対にニンゲン側と犬との関係性に関しては、1対1のトレーニングを中心にシッカリと関係性を構築する必要があります。基本となるアテンションに関しては、明確に理解が進んでいませんので、1頭ずつのアテンションを安定してコントロールできるようにトレーニングを進めましょう。また基礎となる「座れ」のコマンドも、本来の「座り続ける」という意味として理解させ、「芸」ではなく「コマンド」として理解させましょう。
何でも吸収できる月齢のセン君と今までの習慣性が強く学習に影響を与えているモモちゃんでは、少しトレーニングのアプローチにも違いが出てきますが、根本的なニンゲン側からのフィードバックは同じですので、トリーツばかりでコントロールせずに心から誉める事を優先してください。
お散歩の際の理想的な同調性のある歩き方に関しては、基本的な歩き方を教えていかないとステップアップできません。
まずは、左側のどこのポイントでトリーツを貰えるか?を理解させながら安定したポジションを認識させます。2頭で同じポジションを理解できるようになると「ついて」のコマンドの際には、同調性が高くなります。臭い嗅ぎをOKにして自由なお散歩の時間をベースにして、時々「ついて」で一緒に歩くトレーニングを織り交ぜながら日々のトレーニングを進めてみて下さい。
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