カウンセリングでお伺いしたのは、麦ちゃん(ボルゾイ×スタンダードプードルMix1歳9ヶ月♀)です。新しく家族に迎えたバブルちゃん(アフガンハウンド4か月♀)も現在の状況を見させて頂きました。
今回のカウンセリングのご要望は、麦ちゃんの吠えに関してです。パピー期から社会化の為に他の犬とのコミュニケーションには充分な時間を費やして育てていらしたようですが、ここ最近は相性の悪い相手も増えてしまい、以前のようなフレンドリーさが影をひそめてしまい、逆に警戒心が強く出ているようです。
超大型犬の成長スピードは早く、仔犬期から若齢期そして成犬期と飼い主さんが感じるよりも精神的にも肉体的にも成長をしていますので麦ちゃんにも自我をハッキリと表現する時期が来ています。またバブルちゃんを迎えたことで群れの意識が強くなりますので、他の犬への緊張感も高まるでしょう。ただ、幼馴染として以前から挨拶をしたり遊んだりできる相手がいる事は今後も大切なことですので、無暗に他の犬とコミュニケーションをとる事よりも、心に余裕を持たせて他の犬を積極的に無視ができるように飼い主さんとの関係性を優先できるように育てていく事の方が重要です。
現在の理解しているコマンドを確認させて頂くと、「お座り」「伏せ」「おあずけ」などがありますが、バブルちゃんも含めて超大型犬と暮らす上で必要不可欠な絶対的なコマンドの理解と実行性を考慮して育てる事を考えていきましょう。
「お座り」のコマンドも、トリーツの取引の傾向が見られますし、トリーツは1つしか出てこない事を理解していますので、トリーツを得ると、すぐに動いてしまいます。またアテンションに対しての反応が非常に希薄ですので、何度も名前を呼んでも反応をしてくれない事もあるようです。サイトハウンド系は、動く対象物に対してのロックオンが始まると飼い主さんからの働きかけを無視しやすくなります。興奮のスイッチが入ると、中々コントロールが難しくなりますので「待て」と「来い」のコマンドの理解も必須です。環境刺激の少ない場所から基本的なコマンドの理解を進めて飼い主さんからのコマンドや働きかけに従順に反応できる関係性を構築していきましょう。
まずは、アテンションとアイコンタクトの強化をし、飼い主さんの手を見ないようにしていきましょう。手を見る癖は、今までの対応が影響していますので修正トレーニングを進めていくと改善します。バブルちゃんは、まだ4ヶ月ですので、余計に基礎トレーニングは必要です。理解力も高いですから、この犬種独特の強い自我が出る前に、飼い主さんとの関係の基礎をシッカリと育んでいきましょう。
拾い食いの対応なども正しく改善していく必要がります。拾い食いをしてから、咥えているものを出させるためのトリーツは逆効果になります。
今日のカウンセリングレッスンで行った基本的な対応の方法や基礎トレーニングで進めながら、基礎コマンドをシッカリと理解させられるように取り組んでみてください。
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