初レッスンのハル君(フレンチブルドッグ♂3歳10ヶ月)の課題は、他の犬へのアグレッシブな吠えの改善と基本的なコマンドの理解と飼い主さんとしての知識と技術の習得が目的です。またストレス発散を目的とした運動不足を補うために、自由運動やノーズワークによるリカバリーをFIELDで行えるようにします。
ニンゲンに対しては懐っこく大らかですが、時折興奮状態が強くなり飼い主さんを引っ張りまわす仕草も見られます。しかし、コマンドに対しての一定の理解はありますので、飼い主さんとの関係性を構築していきながら無理なくステップアップしていきましょう。
他の犬に対しての対応の際も、基本的なオビディエンスのコマンドの理解は必要不可欠です。またその基礎になるのがアテンションへの安定した反応ですので、アテンションコマンドは大切に強化していくようにして下さい。今までにもトレーニングの経験があることから、現在の飼い主さんのトレーニングスキルを見させて頂きましたが、ハル君の自発性を引き出すような対応ができていませんのでリードのコントロールを極力最小限にしながらコマンドでコントロールできるように改善していきましょう。
ハル君の飼い主さんに対しての意識が低いことから、飼い主さんへのアイコンタクトも安定しませんので飼い主さんがハル君の眼をのぞき込むような仕草や、ハル君の前へ移動して無理に自分を見させようとする動作が目立ちます。ハル君が飼い主さんに対してアイコンタクトをしようとする動機を引き出せるようにして、その瞬間を誉められるようにトレーニングをしてください。また「誉めること」と「撫でること」は意味が違いますので、シッカリとタイミングよく誉めるスキルを身につけてください。
普段ならできるはずのボール投げも、環境が変わるとできなくなります。どんな場所でも楽しめるように遊びの中からコマンドを教えていくこともコミュニケーションをとるうえでは大切です。
この記事へのコメントはありません。