カウンセリングでお伺いした、きなこちゃん(フレンチブルドックグ2歳♀)の課題は、お散歩中の引き癖や基本的なトレーニングについてのレクチャーと実践トレーニングです。
とても人懐っこく自己アピールの上手な明るい性質です。その分、要求行動を様々なアピールの方法で行います。日常の中では、飼い主さんとのコミュニケーションの時間が少ないように感じますので、コマンドのトレーニングなどを通じて誉める機会を作りながらより良い関係を構築できるように取組んでみて下さい。
現在までに教えてきてコマンドも、更に精度を向上させるようにリトレーニングをしてみて下さい。特に、トリーツを見せて行うコマンドではなく、トリーツを報酬として与えるように考えて下さい。
現状では、きなこちゃんの視線が飼い主さんのトリーツを持っている手に向いていますので、飼い主さんへアイコンタクトができるようにしていきましょう。また全体的な飼い主さんの姿勢も、きなこちゃんに視線を合わせようとして前傾姿勢になりがちですので、背筋を伸ばして、きなこちゃんが飼い主さんへ視線を向けるようにトレーニングを進めてみてください。
アテンションコマンドである「きなこ」という名前は、とても大切に使うように考えて下さい。そして、名前を呼ばれたら必ず良い事があることと、トリーツを与える与え方(手の位置や向き)に注意が必要です。
お散歩の引き癖に関しては、自転車やバイクなどを追う癖、環境刺激に対しての興奮などもありますので、室内で行ったアテンションへの反応の強化を含めながら屋外でも実行性を維持できるように丁寧にトレーニングをする必要があります。
刺激の少ない場所で「おいで」での呼び戻しの基礎トレーニングや、屋外でのアテンションへの強化トレーニングを取り入れることも大切です。呼び戻しの際の飼い主さんとの距離間が改善ポイントですので、直近まで来るようにトレーニングをしていきましょう。
きなこちゃんは、とても理解力がありますので飼い主さんが今以上に知識やテクニックを身につけながら、これからの犬生が楽しい時間になるように努力してあげてください。
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