カウンセリングでお伺いしたのは、陽君(甲斐犬6ヵ月♂)です。既に体重は、17Kg越えと少し大きめです。体も気持ちも大きくなる若齢期真っ只中ですので、今まで通用していた対応も通用しなくなり、どちらかというと反発心の方が強くなる時期です。
この反発心に対して、力でねじ伏せようとすると更に悪化しますが、腫れ物を触るような対応も反抗心を更に助長させることにもなりますので、成長に伴った対応を心がけて飼い主さんが実質的なイニシアティブを握れるように考え方を再考していくようにしましょう。
お散歩の状況を見させて頂きましたが、現在は陽君の進みたい方向に飼い主さんが着いていくスタイルになっていますので、臭い嗅ぎとマーキングのお仕事に忙しいお散歩です。当然、臭い嗅ぎはさせる事に問題はありませんが、一定のルールの中でお散歩を進める事で、飼い主さんとしての存在意義も生まれます。
今までもいくつかのコマンドをトレーニングされているようですが、コマンドの種類が多すぎてしまい、飼い主さんが思うほど陽君の理解は進んでいませんし、何らかの条件が加わらないと、コマンドの行動に移行できないようです。
基礎となるアテンションコマンドとアイコンタクトについても、正しいトレーニングの方法とステップアップの方法を理解しながら楽しみながらトレーニングをしてみましょう。「来い」のコマンドも、どこに来てほしいのか?がちゃんと伝わるように教えていくべきです。また、コマンドを出している飼い主さんが動いてしまい、陽君が動いていませんので、肝心な時にはコントロールできない事になります。飼い主さんも陽君も、トレーニングを進めながら、理想の関係を築けるように丁寧に進めていきましょう。
運動量の必要な時期ですので、レトリーブをシッカリ教えながら飼い主さんとのコミュニケーションとしても大切な時間です。ロングリードの使用に関してもリスク回避をしながら安全に遊べるようにしていきましょう。
この記事へのコメントはありません。