カウンセリングでお伺いしたのは、紅莉ちゃん(甲斐犬6ヵ月♀)です。パピー期から飼い主さんが今までの犬に飼育経験をもとに対応を考えたり、プロにご相談をされたりしていたようですが、少し怖がりな面もあり中々思うようにコマンドの強化ができなかったり課題の改善ができていないようです。
6ヵ月という月齢は、若齢期に入りパピー期とは違い♀犬としての成長が見られるようになります。また怖がりな性質は警戒心も強くしますので、お伺いした際も警戒モードでのお出迎えとなりました。
25分程度で、第三者から食べ慣れたトリーツを貰う事も出来ていましたし、新しいトリーツも抵抗感なく受け入れられていました。時間経過と共に、少しずつ本領も発揮できていましたし表現力も出ていましたので、過去の犬の飼育経験やニンゲン側の一方的な都合を押し付けるだけではなく、紅莉ちゃんの性質や立場を感じながら理解を深めていけるようにしていきましょう。
苦手なお散歩に関しては、車道から聞こえる大型車の音などに敏感に反応していましたが、少し時間をかけると楽しそうにお散歩もできています。
シッポの表現で紅莉ちゃんの気持ちの変化は、とても分かり易いですから無理をせずに丁寧に進めていける飼い主さん側の心の余裕が必要です。屋内で基本的なコマンドを理解させながら、屋外でも同じように実行できるようにステップアップしていきましょう。
経験をさせるという事は、ニンゲンが思うほど単純ではありませんので、ただ単に何度も繰り返すだけではなく、その時々の紅莉ちゃんの反応を観察し、環境刺激を受け入れられているのか?不完全燃焼で拒否しているのか?の判断をし、不完全燃焼の場合は、必ず適切なリカバリーを行う必要がありますし、どのようにリカバリーすればよいのか?を飼い主さんは学ぶ必要がります。これからの紅莉ちゃんの犬生が充実した時間になるように飼い主さんの努力を期待いたします。
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