会うたびに少しずつ心と体の成長を感じられるようになっきたリサちゃん。理解力が高い分、飼い主さんの動きやコマンド・報酬を与えるタイミングなどのパターンを読み始めています。アイコンタクトが強いですし集中力が高いですので、そのリサちゃんの動きに飼い主さんが動かされてしまっている傾向も見られます。
パピー期に良いイメージとして関連付けられたコマンドや行動・ポジションは、生涯に亘って自然体の中に記憶されます。パピートレーニングの際に気を付けなければいけない事は、トレーニングの方法は、パピーが理解し、分かり易いようにルアーを含めて教えますが、「分かり易さ」と「いい加減」は意味が違ってきます。スポンジのように吸収力の高い、多感な時期だからこそ、丁寧に、そして精度の高い教え方をする事で、若齢期に達した際に、修正トレーニングをせずにすむようにトレーニングを進めなければいけません。「いい加減」に教えると、「いい加減」を理解して固定されますので、その後の修正にも時間がかかります。パピーには楽しい時間となるようにしながらも、教える側は真剣に将来を見据えた上で笑顔で楽しく教えましょう。
「Stay」から「OK」で開放する際のタイミングも良く理解していますので、「OK」が出る前に動き出し始めていますし、その動きを飼い主さんは見きれていません。「Stay」からの解放は、動きやすくなりますのでリサちゃんの元に戻ることを繰り返しながらバランスを考えましょう。「Come」は、トリーツを与える位置が曖昧になっていますので、飼い主さんとの距離が出始めています。楽しく誉めながら、正しいポジションでトリーツを与えてください。
「Heel」のポジションの理解は、とても深まっています。理解力が高いことと集中力の高いことで現段階でもトリーツの与え方を工夫することで更に集中が延びてきます。飼い主さんの習慣化された悪い癖で、トリーツの与える回数や与える前のボディーランゲージを完全に読まれています。折角の高いの能力を活かして先につなげられるように自分の行動や対応を客観的かつ意識的にコントロールしてトレーニングを進めてください。
オモチャを使ったレトリーブの感性も、この犬種ならではの能力です。しかし、日常のオモチャの取り扱い方や遊び方に改善が必要です。現状のままですと、オモチャを咥えたままレトリーブに移行できずに、ニンゲン側が咥えているオモチャで遊ぶためにリサちゃんに歩み寄る動きですので、レトリーブの際のニンゲン側の動きに問題があります。今日のレッスンで行ったように、ニンゲン側が動かずに楽しく引っ張りっこをしながら「Take」のコマンドでレトリーブに結びつけるようにトレーニングをしましょう。
「Down」のコマンドですが、トリーツの誘導ではなく実行できるようになった事の成長は良いことですが、以前より教えようとして「Down 」の動き方ではない動き方で実行していますので改善していきましょう。前足基準なのか?後ろ足基準なのか?を明確にした上で教えておかないと、将来的な修正は、より時間を要します。
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