カウンセリングでお伺いしたのは、輪太郎君(甲斐犬2か月♂)です。オリンピックの開会式に生まれたので「輪太郎君」と名付けられました。2か月という社会化期真っ只中ですので今後の犬生をより良いものにする為に、飼い主さんのお勉強が主体のレッスンとなりました。
父犬と母犬も、とても安定して良い性格であることは以前から知っていましたので、これからの輪太郎君も親犬の系統的な成長が予想されます。しかし、この時期の大切な時間を、どのように過ごさせるか?により性質的な違いも出てきますので今後の成長の未来を予測した上で現在の輪太郎君に必要な社会化を進めていきましょう。
初めての接する私が訪問した際には躊躇することなく積極的に臭いを嗅ぎに来て、充分な時間を掛けながら初めての知らないオジサンである事を納得をしたようです。そしてカメラのトラックプに早速引っ張りっこをする積極的な動きは性質の安定さを感じさせてくれます。
室内トイレの理解も出来ていますので、自らトイレシートで排泄できています。この際に、今後はコマンドをつけてあげる事で、トイレを促すためのコマンドとして有効に活用できますので、コマンドを出すタイミング・誉めるタイミング・トリーツを与えるためイングを間違えずに進めて下さい。
ご家族の誉め言葉には、とても敏感で優越感に浸れるようですので、正しい行動を沢山誉めてあげましょう。
アテンションコマンドとしての「輪太郎」を大切に使うためにも、名前を呼ばれると良いことが起きるように、現在の月齢から関連付けを深めて下さい。トリーツの与え方で、このアイコンタクトの方向や姿勢が変化します。慌てずに冷静に正しい行動に仕向けるように上手にコントロールしていきましょう。今日のレッスンで、すぐに理解できていますので飼い主さんの理解が追い越されないように頑張ってください。
「食べる」「寝る」「遊ぶ」が仕事である現在の月齢で、飼い主さんと遊んでコミュニケーションを深めることもとても大切です。ワクワクする遊び方を覚えて頂く事も飼い主さんのお勉強です。遊びの始まりや終わりのルールの理解なども関係性に大きく影響します。また色々なモノを噛んで破壊したりする時期でもあり甘噛みなども酷くなりますので嚙んで良いモノとダメなモノの区別をつける為に、ニンゲンの腕や手に対しての甘噛みをさせずに噛んで良いモノとすり替えてあげて下さい。この月齢期に、ニンゲンの手に甘噛みをしたことで、無暗な叱りは意味を成しませんし、逆効果になる場合もありますので注意して下さい。
体の成長は、アンバランスな時期でもありますので成長を見守りながら室内での遊びによる運動や屋外に連れ出して空気感・匂い・音・知らないニンゲン・車・バイク・自転車など多くの経験をさせて下さい。3か月までの社会化期の一番大切な時期を、1日1枚ずつ写真を撮りながら成長を楽しみながら過ごして下さい。
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