今朝のトナ君のレッスンはオビディエンストレーニングのコマンドごとのシェイピングと、それに関わる指導手の動き方や姿勢などのテクニックです。
遅れ気味であった脚側行進を正しいポジションに修正する場合に大切なのは、脚側停座のポジションの認識と指導手の視線や肩の位置などです。脚側停座のポジションの修正と強化については、以前のトレーニングでも行いましたが、指導手の視線や肩の位置を指導手が意識して取組まないとトナ君から見た基準が前のめりになったり後方に下がりすぎたりという誤差が生じます。この誤差を、毎回のコマンドでやり直させて報酬を与えると、1度のコマンド正しい位置に脚側停座しなくなり、何度もやり直すことを理解し始めますし落ち着きがなくなります。指導手の視線を前方に固定して、犬を見る場合は左斜めに見ずに自分のつま先を見るような姿勢を心掛けて下さい。こうすることで、肩の位置が動きませんのでトナ君の認識している脚側停座の位置が判明しますので、正しい位置に停座できるように修正するトレーニングの入り口が見えてきます。脚側停座が正しい位置に認識できると、その延長線上に脚側行進がありますので脚側行進のポジションも遅れずに正しい位置で脚側行進ができるようになります。
但し、今朝のように湿度が高い環境下では集中力の持続が難しくなりますので短い時間で効率の良いトレーニングをしていきましょう。タイルの目地などを活用して自分の位置とトナ君の位置を確認し、コマンドの実行後と終了時の脚側停座の位置の確認などに工夫していきましょう。「伏臥」のコマンドは、まだ声符のみですと反応速度が遅いですからポイント強化して下さい。「立止」は、後脚始動の認識と立止後に前方に動かない様にする為に段差のある場所などを利用して行動を安定させましょう。
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