今日のトレーリンググループレッスンに参加されたのは、デナリちゃん・宇太君&音和ちゃん・シュンクンの3組4頭です。
前回のレッスンから直近という事もあり、理解が進んだ動きを確認する事ができたペアもあり、またセッション自体の内容のステップアップにチャンレンジして現状を確認できたレッスンでした。
ヘルパーの変更と認識の違い
導入段階から「臭跡」への認識を高める為に、ヘルパーを固定して行ってきましたが、犬によってはヘルパーを変更する事で応用に時間がかかる場合があります。「臭跡」=「知っている人の臭い」という認識が強まると、いつもと違うヘルパーの臭いに対しての不安感や関連付けが不安定になることもあります。より多くの第三者の臭いを経験する事は、今後とても重要になりますのでセッティングも考えながら行っていきましょう。
地質変更と誘惑臭への反応
極力誘惑臭が少ない環境ですが、臭跡は移動しやすくオープンスペースでは難易度が上がってしまうハードな地質と臭跡が動きづらい分、誘惑臭が多い地質など多くの経験を経ていく必要があります。ハンドラーが犬を信頼する段階を構築する為には、前者の純粋な臭跡への認識とアプローチを自信を持ってトレースできるようにしますが、ハードな地質でも誘惑臭の多い環境もあれば土や芝生の環境でも安定して臭跡を認識できる環境もあります。誘惑臭への反応が強いという判断はヘルパーへの意欲の判断にもなりますのでヘルパーへの意欲=作業意欲の安定したペアをトレーニングの頻度を上げながら育成していくべきだと思います。
ネガティブ反応とポジティブ反応の見極めとハンドリング
導入段階の短いセッションの中にも、犬が臭跡を見失った際に表現する迷った状態の反応は、今までシッカリと意欲的に張っていたリードのテンションが一気に緩みますのでハンドラーには理解しやすいはずです。この際に、トレーニングの段階ではヘルパーの方向性をハンドラーは理解していますので、どうしても直線的に誘導しがちですが、大きく円を描くようにキャスティングしながら再スタートを切らせるようにリード捌きとハンドリングを覚えていくようにしましょう。
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