今朝のオビディエンスグループレッスンに参加されたのは、スミレちゃん・ローキーちゃん・モモちゃん&レティーちゃん・ブルース君&リンゴスターちゃんの4組6頭です。
モモちゃんは、脚側停座の姿勢の維持やコマンドの実行性の向上についての強化トレーニングです。また招呼の課目では、1度の声符での実行が中々できませんのでモチベーターレベルを上げて取り組んで頂きました。脚側停座の位置が、まだ少しだけハの字の為、伏臥の課目では真っ直ぐに伏せることが出来ない事が分りますので、脚側停座の精度を向上させていきましょう。脚側行進の集中力は、トリーツを使わなくても伸びてくるようになっていますので、トリーツの使い方を現在の状態を維持して進めていってください。
ブルース君の場合は、課目の動きは理解していますが、全ての基礎となる脚側停座での集中した姿勢の維持が出来ない為に、課目ごとの精度を向上させることが出来ません。アテンションでアイコンタクトを指示したり誉め続けなければ動かないという状態を、段階的にステップアップしていく必要があります。その為にも「アトヘ」のコマンドで脚側停座をしてアイコンタクトをし続けている姿勢が完成されない限り課目の完成度も向上しませんので日頃からのコマンドの実行性や精度を確認して下さい。
スミレちゃんは、オビディエンスの基礎トレーニングの導入です。まずは、正しい姿勢の脚側停座の理解ですが、これは犬だけではなく指導手の体の動かし方や使い方の癖の矯正も大きなポイントです。例えば、肩や視線の使い方も、犬には大きな影響を及ぼします。今までのヒールポジションの精度と、トレーニングで強化される精度は、大きな違いがありますので丁寧に教えて理解が進むようにしていきましょう。今までの習慣や癖でスミレちゃんのポジションがハの字になる傾向がありますので指導手の立ち位置に対して平行に真っ直ぐ停座し、尚且つ、指導手が視線を外してもスミレちゃんがアイコンタクトをしている状態をヒールポジションとして認識させましょう。
レティーちゃんの脚側行進は、指導手が自信を持って集中して歩く姿勢が維持できればレティーちゃんの脚側行進も非常に集中力の高い脚側行進ができるようになっています。今日は、直線の10mでスクエアーの動きをして頂きましたが、今後のステップアップとしては、地面の性質を芝生に変更した場合の臭い嗅ぎへの誘惑行動が無い状態での脚側行進を目指す必要があります。現在の環境は、極力、その誘惑が無い設定でのトレーニングですので環境を変えた場合の対応を次回からは考えるようにしてみて下さい。また環境が変わると、紐なし脚側行進の精度は確実に低下しますので、その際には、そのままの状態で継続せずに、再度、地面の性質を現状に戻してミスの無い脚側行進を繰り返し理解させながら段階的にステップアップしていきましょう。
リンゴスターちゃんの脚側行進の遅れに対しての修正は、以前よりも改善は見られるものの、指導手の対応が適切なタイミングで行われていないこともあり、未だに遅れが目立ちます。また左反転の動き方がリンゴスターちゃんの左反転の理解が進むような動きになっていませんので、指導手の動きを再確認して下さい。脚側停座のコマンドの実行性やスピード感は、以前よりも改善されていますが停座のポジションにバラつきがありますので、伏臥や立止では、真っ直ぐな姿勢を維持できていません。脚側停座の精度を向上させましょう。
ローキーちゃんの脚側停座の位置は、安定感が出てきています。脚側行進の集中は、まだ不安定ですが1歩目の出だしもアイコンタクトが出来ていますので現状を維持して下さい。右回り・左反転の動き方は指導手とローキーちゃんが同調して動けることを理想としてトレーニングをする必要があります。その為にも、指導手の動きを確実に理解して体感で覚えてからローキーちゃんと一緒に動くようにトレーニングをして下さい。指導手の動きの練習にローキーちゃんを付き合わせると、集中が切れますし良いトレーニングになりません。伏臥の動きをスライド式にするトレーニングをしていますが、ルアーで行う場合から視符(ハンドシグナル)で行う場合へのステップアップも、ローキーちゃんが理解しやすいように進めないと、正しいステップアップにはないませんので注意してください。
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