今朝のオビディエンスグループレッスンに参加されたのは、たんぽぽちゃん・ローキーちゃん・モモちゃん＆レティーちゃん・ブルース君＆リンゴスターちゃんの4組6頭です。 気温も低くなり暑い夏の時期に頑張ってきた成果が少しずつ出てくるようになってきました。

モモちゃんの脚側行進のスタートの姿勢の修正に関してのトレーニングですが、トレーニングをする段階のトリーツに対する意欲で改善するのではなく基本的な理解を安定した行動とさせられるかどうか？が問題です。1歩の指導手との距離間の広がりが改善されていますので、丁寧に1歩ずつの積み重ねの意識を繰り返しながら脚側行進の集中を伸ばしていけるようにしていきましょう。脚側停座のハの字のポジションは、まだ改善の余地がありますので真っ直ぐな脚側停座の位置に停座できるようにしていきましょう。少し躊躇が見られた招呼は、芝生の上では問題なく反応できていますので「おいで」のコマンドで統一して強化してください。

ブルース君は、基本姿勢の脚側停座の姿勢の維持と集中力の維持が継続できていません。前回のレッスンでも5課目の動きは理解していますが、基本姿勢の脚側停座の集中の維持が継続できないと、コマンドを出す度に、様々な予備動作や声がけが必要となります。脚側行進の課目に移行する際も集中できていない事でアイコンタクトのまま脚側行進に移行できませんので、声を掛けながらアイコンタクトを要求する事で本来の脚側行進としての理解が進みません。指導手が視線を外してもブルース君が指導手を見上げて集中できる脚側停座ができるようにトレーニングをして下さい。その為にも、ブルース君に合わせる行動を改善しない限り脚側停座の改善も望めませんので注意して下さい。

たんぽぽちゃんは、ココ最近の様々な環境の変化から、以前のレッスンで改善された脚側行進の意識が一気に低下しましたので、短い時間で基礎から前回までのステップアップを繰り返し、前回の良い意識での脚側行進の動きを思い出す段階までのトレーニングを行いました。脚側停座の集中は、良くなっていますが、1歩目で集中が切れていましたので、ステップアップトレーニングを繰り返したことで前回の記憶が蘇ってきたようです。紐なし脚側行進も一定の距離間で動けていますので、現状の維持しながら更にステップアップしていきましょう。招呼の動きを見ると、現状のたんぽぽちゃんと指導手の関係性が分りますので、コマンドを優先できるように確認して下さい。

レティーちゃんは、臭い嗅ぎの誘惑刺激が強くなる芝生の上で、脚側行進の課目の動きの確認を行いました。脚側行進の課目として往復の動きの確認は、現状の出来ている事と出来ていないことが明確になります。また右屈折と左屈折の際の動き方や誉めるタイミングと報酬のタイミングなども、それぞれのレベルに合わせて行うことが要求されます。パターン化すると集中も維持できませんので、ワンポイントのトレーニングとして、屈折のトレーニングだけを楽しく行うことも日頃のトレーニングに取り入れましょう。脚側行進のスタートの動きは、とても良くなっていますので現状を維持して下さい。伏臥の動きは、安定してきましたが、立止のコマンドとのバランスを考えながらトレーニングを組み立てましょう。

リンゴスターちゃんは、5課目を通してトレーニングを行いましたが、課題の脚側行進の遅れは、まだ完全に改善されていませんので強化していきましょう。特に、紐付き脚側行進よりも紐なし脚側行進では遅れが顕著に見られます。右屈折の後の遅れやターン後の遅れも出ていますのでトリーツのタイミングなども考えながらトレーニングをしていきましょう。また左屈折の際のリンゴスターちゃんの体の位置を確実に左反転で指導手側へ寄せてから次の動作に移るようにして下さい。この動きを確実に理解させていかないと左屈折をショートカットするようになります。脚側停座の位置が、少しバラつきが目立ちますので1度のコマンドで正しいポジションに停座できるようにしていきましょう。伏臥の反応速度やスムーズさがありませんので基礎トレーニングで動作の確認を行いましょう。

ローキーちゃんは、脚側行進の課目を通して体感してもらいました。ここで、現在の誉め言葉を継続せずに行うことで、ローキーちゃんの不安感と集中が切れてしまう体感ができたことは、今後のステップアップを行うことで大切になります。誉め言葉で意欲や集中を維持する事は、基礎トレーニングでは、とても大切ですが、ステップアップで消去していく場合には、ローキーちゃんのメンタルの維持も重要なポイントですし、現状の維持できる距離を1歩ずつ延ばすつもりで丁寧に行いましよう。伏臥のスライド式の動きに関しては、トレーニングをする上で、教える側が慌てすぎていますので落ち着いて動きを教えるようにして下さい。