P/L:カノアちゃん

カノアちゃんの今日のレッスンは、先日の競技会での動きや反応を踏まえ、今後のステップアップに対して、どのようにアプローチを考えるべきか?の検討とトレーニングを進める上での現在の改善点について実践トレーニングを行いました。

最近のカノアちゃんのトレーニングでは、トリーツではなくボールをモチベーターとして使用していますが、ボールを使う場合の難しさも感じていますので、トレーニングで採用する場合の注意点についての動きやコマンドの出し方などを確認しました。

特にボールが大好きなカノアちゃんの場合、あえて、分かるように右手にボールを持っている事で、意識が右側に向いてしまいますが、「ついて」の脚側停座のコマンドは、どういう意味なのか?をカノアちゃんに理解をさせた上で報酬としてのボールが出てくることをルールとする必要がります。以前から、奪い取ろうとする動作が見られますので、その行動が最終的にボールを指導手が引き出せない結果につながっていますので一連の動きをスムーズにできるように日頃の遊びの中から作り上げていきましょう。「立止」も前へ出る傾向がりますので、脚側停座の位置から後肢を使い立止ができるように改善していく必要があります。

引っ張りっこの遊びは、上手に出来ていますので、カノアちゃんがボールを指導手に渡した段階で、次の指示を待ち集中できている事がベストです。指導手は、単にボールを引き出せたことだけで達成感を感じるのではなく、次のコマンドや動きを考えると共に、カノアちゃんの動きが、どうあるべきか?を予測し、正しい反応や行動はタイミングよく誉める事が大切です。

以前までのカノアちゃんは、ボールを指導手の直近までレトリーブをしていませんでした。理由は、ある程度の距離までレトリーブをすると指導手が手を伸ばしてボールを捕ろうとする動きをしますので、カノアちゃんは、その動きから逃げようとする事が遊びの一環となっていたからです。指導手の手元までレトリーブをさせて紐付きボールの紐の部分に手を添えるだけで「ヤメ」のコマンドでボールを渡せるようにトレーニングをしてみて下さい。


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