カウンセリングにお伺いしたのは、ルイ君改め湘君(ラブラドールレトリバー♂2歳)です。トライアルで今日から新しい環境での生活が始まる事となりましたので、湘君の性質の確認と飼い主さんの今後の湘君との関わり方など基本的な知識とテクニカルな面をお話しさせて頂きながら実践トレーニングを行いました。
お散歩での引きの強さなどの事前の情報がありましたが、新しい環境でも極端な引き癖は無く落ち着いてお散歩ができています。
ダブルリードの必要性を理解して頂きながら、装着されている犬具の取り扱い方と将来に向けて、どのようなステップアップが必要なのか?などについてもお話しさせて頂きました。
コマンドは英語で統一したいというお考えでしたので、「湘」というアテンションコマンドをはじめに「Sit]「Down」「Stay」「Come」「Heel」そして「Good Boy」を、どのような教えていくのか?をご家族全員で楽しく進めていきましょう。
まずは、アテンションコマンドとアイコンタクトがなぜ必要なのか?どのようにすれば、湘君は飼い主さんの元に走り寄ってくるのか?どうしたら「Sit 」でお座りができるのか?トリーツを使う意味は何か?どのようなタイミングで、どのような頻度で使うべきか?などなど。今までの生活習慣とは湘君が家族になってからの新しい習慣が始まりますので、ニンゲン側が意識改革をして「犬」の行動や学習方法を理解した上で、上手に湘君にニンゲン側の気持ちや意図が伝わりやすいように柔軟に考えていきましょう。
「教えていない事は、出来ません。」やってほしくない事に対して「湘、NO!」というコマンドは意味をなしませんので、まずは誉める機会を増やしポジティブに関係性の基礎を作りましょう。「やってほしくない事」は、環境を整備することで改善できる場合があります。または、行動を置き換える事でも回避できます。まずは、「やってほし事」を沢山教えましょう。
食欲に関しては、とても強いようです。適切な量を与え適切な運動で筋肉の発達を促しラブラドールらしい骨格の形成を進めましょう。
食餌の前の必要以上のコマンドは、興奮を煽るだけであまり意味を持ちません。冷静に簡単に出来る事と、食餌中の時間を活用して「Good Boy」を関連付けましょう。食器を与えたままにせずに、手で持ちながら与えることも将来にわたり必要な事ですので継続してください。
今後、環境に馴れることで今よりも要求行動が増えてくることも考えられます。何かが起きてから対処するのではなく、いくつかの予測を立てておきながら、すぐに対応するか?事前に対応できるように考えていきましょう。―これからの犬生が素晴らしい時間になること願っています―
梅井先生
先日はありがとうございました。
トライアル4日目になりましたがいくつかお伺いさせてください。
・おしっこをミスした時
叱らずに淡々と片していますがその後、変則的に散歩に連れ出すなどはしても良いのか
構ってもらえてるという勘違いにならないのか
・食糞をした時
こちらも、少しの留守中に散歩などでウンチをしっかりしたのを確認した上で、出かけたのにウンチの形跡が、、、
この場合も、ストレスかな?と散歩に連れ出すのは良いことなのか
・クレートでの寝室就寝について
おすすめもあり、一緒に寝ていますが寝返りでの少しの物音や掻きむしる音で私が夜中何度も目が覚め眠れません。
対策などご教示いただきたく
以上、まだまだ家族も湘も不慣れな中ですがトライエラーで、最善策を見つけていきたい思います。
宜しくお願いします。
お電話でお話しした通り、生活リズムを確認しながら進めましょう。