4年ぶりのレッスンとなったサンボ君。5歳を過ぎましたが当初の課題であった飼い主さんへ咬傷行動が最近になりエスカレートしてきたようです。白内障による視力の低下からの不安感などもあるようですが基本的に飼い主さんのサンボ君への対応に課題への要因があるようです。
サンボ君からの要求行動に応えないようにしながら生活の中のイニシアティブを握れるように対応を見直していきましょう。行動の改善には、課題となっている行動を起こさないようにする事が大前提なのですが、サンボ君の動きや行動が出るシチュエーションを見ると意図的に行われ、行動を起こした後に逃げて更に自らをガードし守る動きが出ていますが、この一連の動きは決して良い状況ではありません。
行動を起こすとニンゲンが怯んで要求が叶う事を理解していますので、ニンゲン側の「噛まれるかもしれない」という恐怖心を払拭した状況設定で毅然と対応できるようにしていきましょう。
反面、正し行動を評価し誉める事ができていない現状もありますので、意図的に誉める機会を増やす事も不可欠な要素です。
アテンションとアイコンタクトのトレーニングも名前に対してのイメージの強化と共に、飼い主さんからのコマンドに従う心を育む上では基礎となります。
トリーツを使う場合の注意点や、オモチャの使い方などもニンゲン側に選択権がある事を理解してサンボ君とのコミュニケーションの時間を過ごすようにして下さい。
飛びつき行動に対しては「お座り」のコマンドと姿勢を強化して対応してください。また「お座り」のコマンドも姿勢を維持し続けるように教える事で落ち着きが出ますし、同時に「解除のコマンド」も教えていくようにして下さい。
クレートへの「ハウス」のトレーニングも、ドアの開閉で実行性に変化が出ないようにハウスでの待機が安定して実行できるようにする為に、日頃の実践でイメージを改善していきましょう。
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