カウンセリングでお伺いしたのはウラ君(オーストラリアン・ラブラドゥードル2歳半♂)です。チャイムの吠え、近隣の方や子供や特定の第三者に対しての吠え、他の犬に対しての興味とお散歩の引き癖など、いくつかの課題についての現状の対応が正しく伝わっているのかどうか?の確認と将来に向けてのステップアップについてレクチャーと実践トレーニングを行いました。
少し興奮のスイッチが入ると、飼い主さんを上手に巻き込んで遊びに変換してしまう頭脳的な行動をしますし、その分、空気を読む能力もコマンドを理解する能力も高く冷静な部分も持ち合わせています。現段階では、飼い主さんがウラ君の行動をコントロールする為に必要な知識やテクニックを持ち合わせていない為に、ウラ君に追い越されてしまっている状態です。
今一度、犬の学習方法を理解してウラ君が何を学び、現在の課題に至っているのか?を確認した上で適切な対応を出来るようにスキルを身につけていきましょう。
自信や確信のない状況でウラ君にコマンドを出しても反応はしてくれません。今までのお散歩なども、刺激を避けてルートを変更したりしているようですので、逃避するのではなく克服していくように方向性のスイッチを切り替えていきましょう。
臭いを嗅いだりマーキングをする行為をさせたくない為に、道路の真ん中を歩くのではなく、お散歩のルールを理解させて左側をウラ君を安全なポジションでお散歩ができるようにして下さい。飼い主さんを意識して歩けるようになるとアイコンタクトもできますし歩調も合わせて歩けるようになります。正しい行動はタイミングよく誉める事で持続されますので、引き癖だけをコントロールするのではなく正しい行動を引き出し誉めて持続させることも同時進行で行いましょう。
他の犬に対しては、友好的過ぎる面がすれ違いの際に遊びを仕掛ける行動に変容しています。お散歩のルールを徹底して、飼い主さんの許可で他の犬と挨拶ができるように理解をさせ、それ以外はすれ違う犬を無視できるようにトレーニングをしていきましょう。
今日のレッスンでも飼い主さんが自信を持つことで、リードにも余裕が出ますので全体的に緊張感もなく進むことが出来ています。生活全般に、ウラ君がイニシアティブを握っていますので、1日も早く飼い主さんがイニシアティブを握れるように分かり易く丁寧に進めていきましょう。
この記事へのコメントはありません。