今日はDogwave主催によるノーズワークグループレッスン― 初めてのノーズワーク&ステップアップ ―を午前と午後の2部制にして北千束動物病院さんにて開催いたしました。
午前の部のステップアップクラスに参加して頂いたのは、こもろちゃん・ハナちゃん・テンテン君・スピカちゃんの4組4頭です。
午後の部の初めてのノーズワーク・ビギナークラスに参加して頂いたの、ニケちゃん(イタリアングレーハウンド2歳3ヶ月♀)・はっち君(トイプードル2歳4ヶ月♂)・ハービー君(ブリタニースパニエル1歳5ヶ月♂)、ステップアップクラスに参加されたのはジルちゃんの4組4頭です。
ステップアップクラス
今回はステップアップクラスのペアには、BOXサーチでのブラインドの状態から、バリエーションBOXの数を増やしたりハイドの数を2~3に増やして難易度を上げてのセッションを行いましたが、集中力の持続時間も延びていますので短時間に発見できていました。オブジェクトサーチでは、BOX以外のオブジェクトが加わる事で、確認時間が多くなったり少し集中力が低下する時間もみられましたが上手に切り換えもできていましたし、躊躇や不安なしぐさも見られず意欲的な捜索ができていました。ハンドラーの告知も、ナチュラルアラートを冷静に観察できるようになっており成長が見られました。
こもろちゃんは、前回のセッションか少し時間が空きましたが、ノーズワークのことは既によく理解していました。そして、意欲が前回とは比較にならない程高くなり、少し飼い主さんも気になさっている吠えに関しても減少の兆しが見られます。捜索速度も非常に速くナチュラルアラートも明確になっていますのでハンドラーとのペアも安定しています。スタートの際の集中させる時間を作る事で無駄な動きもなくなってきています。オブジェクトサーチでは、新しいモノに対しての躊躇もありませんのでこもろちゃんの潜在能力を更に開花させられるように楽しんでいきましょう。
ハナちゃんも2回目のセッションになりますが、最初のセッションでは少し怖がりな性質から動きがぎこちなかった事を考えると、今日のセッションはまるで別の犬のようでした。元々、他の犬に対しての苦手意識が強かったハナちゃんですが、ノーズワークのセッションを前にすると、回りに犬がいても気にせずに集中できるようです。BOXサーチのバリエーションの設定でも、複雑な設定も簡単にクリアできていましたし、セントコーンを捉えた瞬間のヘッドターンが、とても分り易く表現できていました。ハンドラーは、当初ナチュラルアラートが分りづらかったようでしたがセッションが進むにつれて観察力も高まり見極められるようになっていました。
今回で3回目のテンテン君は、いつのまにかベテランチームとなり捜索の動きも、非常に自信を持って淡々とハイドへ到達できるようになっています。ナチュラルアラートも、非常に分りやすですので、ハンドラーも自信を持って告知できていました。スタートの際の、テンテン君の意欲は、とても高くなっていますが、そのままの状態でスタートさせずに、あえて更なる捜索への集中力を高める為のハンドラーの対応もセッションの回数を重ねるごとに良くなっていました。オブジェクトサーチのセッションでは、BOX以外の対象物が加わった事で、少し集中力が低下してしまい、捜索への意欲も落ちましたが、順応能力の向上から次のセッションへのメンタルの切り替えができるようになっていました。
初回から連続して参加され、今回で4回目のスピカちゃんは、前回のセッションで少しストレスの高い設定を経験し、不安定になった経緯がありましたので今回のセッションでは、気持ちよくミッションクリアできるように設定を組み立ててきました。ハンドラーの悩みは、スピカちゃんのナチュラルアラートの確認が中々できないことですが、セントコーンへの反応は、とても分り易いですから、そこからの特定の際のボディーランゲージを見極められるようにしていきましょう。見やすいのはシッポなのですが、個体によっては違う表現をする場合もありますので、ビデオなどを参考にしてみて下さい。オブジェクトサーチでも難易度を上げたセッションもスピカちゃんらしい可愛い捜索スタイルを発揮してもらいました。
午後の部に参加された3回目のジルちゃんは、小手試しのBOXサーチでは、余裕のクリア。ハイドの設定も2ヵ所~3ヵ所でも問題なくクリアできていますし、反応速度も非常に速くハンドラー泣かせです。前回は、パパがハンドラーでママは見学でしたが、今回はママがハンドラーに挑戦して頂き、セッションを重ねるごとに息の合った捜索ペアに成長していました。オブジェクトサーチも、前回よりも少し難易度は下げましたが、ハイドへの到達には少し工夫が必要な設定も諦めずにクリアできていました。前回よりもスタートの際の集中が維持できていますので、動きの速さの中にも効率の良い安定したそうさくができるようになってきました。
ビギナークラス
初めてのノーズワーク・ビギナークラスのペアには、まずテキストを使用したレクチャーで、ノーズワークへの理解を深めて頂きながら、ご自分のペアに合った捜索スタイルを模索して頂きながら、ハイバリュートリーツの選択などをさせて頂きました。今回は、ハイバリュートリーツの選択の際に、お持ち頂いたトリーツの量や種類が少なく、本来の選択とは行きませんでしたが、一番大好きなトリーツを考えて持ってきていただいたのでスムーズにセッションを進める事ができました。また最初のセッションから最後のセッションまでで、どのように犬の動きやメンタルに変化や成長が見られるか?を実感していただけたと思います。
ニケちゃんは、ママとの日頃のトレーニングの積み重ねでトリーツはアイコンタクトをしたりお座りをして貰う物である事が良く理解できていましたので、最初のセッションでは、中々フードBOXへの意識が安定せずにトレーナーの動きを追いかけることを優先していました。しかし、余計な情報を増やさずにBOXにだけ集中をさせるように設定した事で、「鼻」を使う作業に移行できるようになり、その後は、トレーナーの動きや位置には、あまり左右されなくなりましたし、ブラインドやハイドの数を増やしても意欲的に捜索ができるようになりました。最初のセッションでは、ママの呼ぶ声に対して、反対の行動が目立ち、中々つかまりませんでしたが、ノーズワークを繰り返すことで、「また次に楽しいことが待っている」という理解が進み、ママの呼びや対応にも素直に従えていました。オビディエンスのコマンドは、ノーズワークには必要ありませんが、ノーズワークを通じて課題の改善の切っ掛けになる事は充分に立証されています。また次回のニケちゃんペアの成長を楽しみにしています。
色々な経験が初めてというはっち君は、ご自宅ではご家族に対しては少し強気な面がありますが新しい環境ではご家族に依存してしまう傾向もあるようでした。しかし、食べ物に対して意欲は、とても高く初めての場所や初めて見るBOXでも躊躇無くフードBOXを探す事を理解し積極的でした。探している時間はシッポを振り発見するとシッポが落ちるというとても分り易いナチュラルアラートの表現ができますので、ハンドラーには分り易くはっち君との捜索にも一体感を感じられたと思います。BOXの数やバリエーションを増やしステップアップをしても、非常に安定していましたので、次回が楽しみです。ご家族全員でハンドラーをして、はっち君の能力の高さを感じられた事は、今後の生活の中にも必ずプラスになりますので楽しく進めてみて下さい。
少し怖がりだというハービー君でしたが、ノーズワークはブリタニースパニエルの嗅覚の能力を最大限に引き出してくれたようです。最初のセッションでは、理解力の高さからBOXよりもトレーナーの動きを観察していましたが、BOXへ意識が移行してからは、周りでも見ていても気持ちの良いセントコーンへの反応やエアセントの動きが見られ、BOXに対しての躊躇は全く感じさせない意欲的な捜索ができていました。本来であれば、ビギナークラスの最初のセッションでは、3Dである犬の視線よりも上にあるハイドの設定は行いませんが、ハービー君には、全くストレスがなく問題のない設定でした。最初は、待機中にクレートの中で鼻なきやスクラッチ行動が見られましたが、セッションが進むにつれてクレートの中での待機も安定し、ノーズワークの本来のルーティーンとして理解が進んだようです。また次回のセッションを楽しみにしています。
次回のグループレッスンの開催予定は、2018年5月27日(日)となっております。お問い合わせ・お申し込みはDog Waveへご連絡下さい。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
-I speak Dog too!!- with sarada
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