P/L:ぼたんちゃん。

今日のぼたんちゃんのレッスンは、ぼたんちゃんを育てる上での基礎的な飼い主さんの立場としての考え方についてのレクチャーとポイント的な実践トレーニングです。

犬の自主性を引出す為の犬の立場を理解した対応

「犬の立場を理解する」という考え方は「犬に合わせる」という考え方ではありません。「犬がどう感じているか?」「どのように考えているか?」を理解した上で、ニンゲン側の要求と犬の要求を合致させ習慣やルールやコマンドを犬に学ばせ理解をさせる為の大前提の考え方です。

しかし、この考え方を良く理解して一貫性がない対応をしてしまうと時として「犬に合わせる」という動きが頻繁になり、犬は飼い主さんを意識したり見る事をしなくなります。

アイコンタクトのトレーニングもパターン化されたトレーニングはできますが、日常のお散歩の中での高い刺激レベルの中では、全くできなくなるのも、トレーニングのパターンを理解したからであって本当のアテンションやアイコンタクトを理解したわけではない事に気づかないことが飼い主さんとして大きな問題となります。トレーニングを組み立てる上で重要なエレメントの中に「環境刺激」があります。室内で出来ても屋外で出来ない理由には、環境刺激が加わることで、コマンドの実行性や精度が低下することは当然のことですが、その刺激レベルの段階的トレーニングで克服することで、本来のアテンションとアイコンタクトは強化されます。

今日のトレーニングでも、普段なら前を向いているぼたんちゃんを呼びながらリードで自分の方へ引き寄せますが、今日はアテンションとコマンドのみでコントロールをして頂きました。ぼたんちゃんに飼い主さんのアテンションは聞こえていますが、このアテンションに従うべきか?従わざるべきか?の二者選択の時間は、とても長く感じたことと思いますが、コマンドを理解しているのですからリードを使うのではなく、ぼたんちゃんがコマンドを理解して飼い主さんの元へ動き脚側停座するという自主性の高い一連の動作を日頃から実践する事が、現在の大きな課題である「呼び戻しの安定性」につながってきます。

コマンドを理解して自主性の高い動きをして「待て」のコマンドで待たせた時には、シッカリとアイコンタクトをしますので写真に収めたときの表情は自然なはずです。しかし、ぼたんちゃんの意思は別として待たされた画像は、カメラ目線にもなりずらくなり、表情にも明るさがなくなります。アイコンタクトは、飼い主さんに対しての犬の気持ちのバロメーターにもなりますので、大切にしましょう。現状の関係性は、ぼたんちゃんが主体の関係性になっていますので、飼い主さんに対しての期待感が非常に希薄です。「犬に合わせる」という感覚を、日常のぼたんちゃんとの時間の中で如何に改善していくか?が大きな鍵になりますので是非、取組んで下さい。

習慣作りはルール作り

「ルール」を作るのは飼い主さんですが、守るのも飼い主さんの役割です。ここで飼い主さんが作ったルールを犬に守らせようという一方通行の考え方を押し付けると反発心しか生まれません。自分で作ったルールを飼い主さん自身が理解し、そのルールを犬が理解する為には、どのように対応すべきか?を考え取組むことから始まります。ですから、作ったルールを飼い主さんがシッカリと守ると為には、新しい感覚を飼い主さんが習慣化させなければ、安定したルールの徹底にはなりません。ニンゲンは生活リズムという無意識の時間の中に存在している事の方が多く、意識的に何かをしようという行動は、新しいエレメンツであるからこそ意識的に考え、動くようにします。ですから、新しいルールは飼い主さんが意識的に行なうようにしないと安定的にルールを守ることにもつながりませんし、犬の理解も深まりません。逆に、今までのぼたんちゃんへの対応が習慣化されてしまい「犬に合わせる」という感覚や行動が無意識のうちに行なわれますので、これから少しの間は、自分の行動を強く意識して考えみて下さい。この時、重用なのは、行動を起こす前に 、正しいか?正しくないか? を自分に問いかけてみる事です。頑張ってみて下さい。

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コメント

  1. 本日は有り難うございました。久しぶりのレッスンでしたが、出来てないことばかりで、分かっていたこととはいえ、ちょっと残念でしたが、ここが踏ん張りどころと、がんばってみます。
    遊びの中でやっていこうと思います。日々宜しくお願いします。

    • はい。急な変化を求めずに日々の根気強い気持ちの変化を求めて下さい。

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