久しぶりのモコちゃんのレッスンは、現状の確認とお散歩トレーニングです。昨年の12月以来のレッスンですの、現在の飼い主さんとモコちゃんの関係の中での課題と思われる点について申告いただきながら、その課題に対しての改善についての取り組みと、課題の要因となっている飼い主さん側の問題についてのご指摘や改善トレーニングを行ないました。
最初の頃の基礎トレーニングからのステップアップがスムーズに進んでいないこともあり、ベーシックなセオリーを再認識して頂いた上で実践トレーニングをして頂きました。
アテンションとアイコンタクトの再確認
現在は、かなり飼い主さんの手の動きへの集中が高くなりアイコンタクトよりもハンドコンタクトが強くなっています。またアテンションに関しても、全くアイコンタクトとの関係性が築けていませんのでアテンションを出しても手に対してのコンタクトが頻繁になりますので改善をしていきましょう。以前から、指摘させて頂いていますように飼い主さんの会話的なコマンドは、モコちゃんにとっては音響洪水のように流れていますので会話ではなくコマンドとしてシンプルに出せるようにして下さい。
コマンドの意味と姿勢の維持強化
「お座り」「伏せ」「待て」の動きを止めて落ち着かせるコマンドの理解も、トリーツを先行してしまう方法から離脱できていない為に、トリーツを貰うと自主解除してしまう流れになっています。
「伏せ」の姿勢を維持させ、アイコンタクトをして集中している事が正しいコマンドの理解です。脚側停座のポジションも正しいポジションでトリーツが貰える事で、正しいポジションを理解しますので、安易な精度で諦めてしまえば、安易なポジションを覚えます。すべてはニンゲン側の努力です。また静止させるコマンドには必ず解除のコマンドで姿勢を解除する事を徹底し、トリーツによる解除や自主解除をさせないようにシンプルに対応して下さい。
チャイムの吠えと他の犬への吠え
チャイムに対しての吠えも、以前からの課題でしたが飼い主さんの改善への方向性が定まらない限り、修正トレーニングに取り組むことは出来ません。特に、誉める事の大切さやタイミングの問題などを確実に安定させておかないと、禁止事項に対してのコマンドのトレーニングは、正しく理解されない場合もあります。また感情的に犬に対峙しても良い方向への修正が出来なくなりますの冷静な判断力が求められます。
お散歩での他の犬への吠えに関しても、吠える意味を飼い主さんが肯定的に捕らえてしまうと全てが肯定されてしまいますので、犬種的に吠えやすい傾向が見られますので強い反応に対しては、チャイムと同様に禁止コマンドでコントロールできるようにしましょう。また幼馴染や遊び仲間に対しても興奮状態で吠えながら近づく行為は、現在の修正トレーニングのルールを再適応して、飼い主さんの許可を待てるような理解の深め方をしていきましょう。
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