P/L:グリ君

今朝のグリ君のレッスンは、最近の課題に対しての対応と今後のお散歩の進め方などについてお話させて頂き、実際のお散歩の状況の確認と実践トレーニングを行いました。

今朝は気温も低く暑い時期よりも成長期のグリ君には更にパワーアップしたお散歩になりつつあるようです。他の犬への反応なども頻繁になり、引く力も強い為に女性である飼い主さんには少し負担のようです。

トレーニングを開始して、グリ君中心で動いていた時間が、ルールの見直しで要求が叶わなくなり気持ちの変化も見られていましたが、ここ最近は元の自分中心の生活に引き戻そうと、以前のような要求行動や我の強さも再燃しているようです。飼い主さんも、最初よりもルールの見直しはしているとはいえ、どこかでまだグリ君の要求を叶えてしまう場面も多々あったようですので、今までよりももう一段階ルールの見直しをして、対応をしていきましょう。

他の犬への吠えに関しても飼い主さんのコントロールがグリ君に分かり易く伝えられていない事もあり転嫁行動も時折あらわれているようです。

相手の反応次第というところもあるようですが、理想的なのは相手を無視できることと、気の合った仲間とは一定のコミュニケーションの時間を与えてあげる事も大切です。

コミュニケーションの時間を与える時も、無条件で解放せずに必ず「お座り」などのコマンドを実行させ、飼い主さんの許可で報酬としてコミュニケーションの時間を与えるように考えて下さい。「嬉しい事」「楽しい事」は、全て飼い主さんのタイミングで飼い主さんから与えられることを日々の生活の中で学ぶことで自然に飼い主さんを意識し指示を待つ姿勢が習慣化されます。ルールとしての取り組みが厳しいように思えますが、今までのグリ君が主導し飼い主さんを意のままにコントロールしてきた立場を逆転させる為には、何気ない日常の時間を活用して実質的なイニシアティブを飼い主さんが握れるようにしていく必要があります。

お散歩の引き癖は、以前よりも改善されている点は多くなりましたが、まだストライキを起こし自らの主張を強く表現する場面が出ているようです。

このストライキに関しては、以前のトレーニングでもお話したようにグリ君の行動に付き合って対応せずに、淡々と飼い主さんが前へ進み同調して着いてきたら誉めるようにしていきましょう。

空気を読むことがとても上手ですので、いつもはお散歩の後は、ご飯が出るまで吠え続けているようですが、今日はご飯が出るのを大人しく待つ事ができていました。「ルールを作るのはニンゲンですが、ルールを破るのもニンゲンです。犬はルールを破りません。」全ては、ニンゲン側の根気と一貫性のある対応が犬の心を育てます。


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