カウンセリングでご自宅にお伺いしたのは、わか君(トイプードル1歳9か月♂)です。課題は、要求吠えや警戒吠えなど吠える行動の抑制やアイコンタクトがとれない事への改善という事です。

性質的には、とてもシャイですが、この犬種らしい人懐っこい面があります。しかし、今までの経験から吠える事で要求が叶う事が多く、飼い主さんも明確な対応ができていなことで、わか君は、益々エスカレートして興奮状態になるようです。社会化の不足から、ご自宅では強気な面があるようですが屋外では、経験不足から活動量も低下し自己表現ができないとのこと。
先住犬のリム君(トイプードル7歳♂)への八つ当たりや自己主張は強いようですが、リム君が受け流してくれていますので、余計に自らの行動が通用すると勘違いしている面も多々あります。

吠えに関しては、一定の条件下では吠えが抑制できるようですが、吠えた事に対しての飼い主さんの素早い明確な対応が必須条件になりますので、リム君に影響を及ぼさないようにトレーニングを進める事が必要です。
飼い主さんからの基本的なコマンドに従えるような関係性を構築する事を大前提として取り組む必要があります。残念ながら現在のわか君との関係は、立場が逆転気味ですので基本的なアテンションコマンドとアイコンタクトのトレーニングからスタートしてコマンドへの実行性を高めて関係性を深めていきましょう。


課題の1つのアイコンタクトの改善に関しては、報酬を与える与え方や、今まで無意識で行っていた手の動きの改善が必要ですので意識的に対応してみて下さい。

少し頭を使い考えるようにトレーニングを行う事で、程々の疲れと大きな学びを得る事ができますのでご家族全員の協力のもとで課題の改善と今後のステップアップに取り組んでみて下さい。

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