カウンセリングでお伺いしたのは、クースケ君(柴犬2カ月半♂)です。課題はジャレ噛みと無駄吠えという事でしたが、飼い主さんの「しつけをしなければ!」という焦りや不安感が、様々な影響を及ぼしているようです。
犬を飼われるのは初めてですし、柴犬という犬種の難しさも分かったうえでクースケ君とのこれからの時間を選択されたようですが、犬の学習方法や現在の課題への向き合い方、今後の成長に伴う変化や、その変化に対して事前に対応すべき事などの、飼い主さんの学びが不足していますので、現状ではパピーながら、自己主張の強いクースケ君に主導権を握られてしまっています。
主導権をクースケ君に握られている状況で「しつけ」という観点から、飼い主さんが行う行動はクースケ君の反発心を引き起こしてしまう切っ掛けになり易いですから注意が必要です。
課題の要因はクースケ君の個体にある訳ではなく、クースケ君の柴犬としての特性や個体の特性を理解していない飼い主さんにありますので、もっともっとクースケ君の長所と短所を見極めて、長所は延ばし、短所はリカバリーしてあげましょう。短所部分を、無理に飼い主さんの意思の押し付けを行う事は、場合によっては今後の成長過程や関係性にもマイナス要素になる場合があります。
トイレは、ほぼ100%の成功確率ですので、今後の成長段階でお散歩を経験する事で確立に変化が生じますので極力パピー期は、トイレの成功確率の安定を進めましょう。ジャレ噛みに対して、極端な反応する事でジャレ噛みが遊びになり、余計に拍車がかかります。
クースケ君に正しい選択をさせる対応ができると、シッカリとアイコンタクトをしてお座りで待つことが出来ていますので、飼い主さんの観察力を高めて魅力的な飼い主さんを目指していきましょう。
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