オビディエンスグループレッスン

今日のFIELDでのオビディエンスグループレッスンに参加されたのは、江真ちゃん・アメリちゃん・大和君です。それぞれのペアごとの課題の洗い出しと今後のトレーニング必要とされる組み立て方などのレクチャーを行いながら、グループでのレッスンとパーソナルでの個別の修正や強化トレーニングを行いました。

皆さん共通していたのが指導手への集中力が中々維持できないと言う事でした。FIELDの環境は馴れていますし、周りからの誘惑刺激も少ない事もあり、基礎トレーニングとしては取り組みやすい環境ですので、基礎としての脚側停座での集中力の維持時間を延ばすトレーニングを行いました。

脚側停座が安定してくると、伏臥や立止のコマンドに対しての反応や実行性も高まりますので、同じように集中させた状態での動きを確認します。

江真ちゃんは、脚側停座のポジションが安定しない事で、伏臥と立止は、姿勢の精度が不安定ですので、真っすぐに伏臥をし、真っすぐに立止をすることを目指しましょう。その為には、脚側停座の際の指導手の姿勢やコマンドを実行させてからの指導手の視線と声掛けのタイミングなど過度な習慣になっていますので改善をしてください。

特に1つ1つのコマンドを何度もやり直させて報酬を与える感覚を無くし、1度のコマンドで実行させる習慣を指導手の感覚の中にすり込めるようにして下さい。1度のコマンドを、どのような対応なら出来るのか?を常に考え、ミスをさせないようにする事が将来の安定したコマンドの実行につながります。家庭犬としての成長として、明らかに数週間前よりも落ち着きや、自発性、服従性が出てきていますので、その変化を見逃さずに評価できる飼い主さんを目指してください。競技の課目トレーニングは、コマンドの実行性や反応速度などが評価されますが、日常の中で理想的な家庭犬としての資質向上を考えた場合は、自発性の理解が重要です。コマンドを出さずとも、その環境下で最も求められている姿勢や判断をする事を引き出せるようにトレーニングをしてください。

アメリちゃんは、日常生活を含めた飼い主さんとの関わり合いの中にも、以前のような集中力や意欲が感じられなくなっているようです。まして課目トレーニングに関しては、指導手が特に対応せずとも、一定の動きや反応ができていましたが、最近はコマンドへの反応も鈍り実行性も不安定になっているようです。

この課題について捉え方を変えると、如何に今までの動きや反応がアメリちゃんなりの動きや反応であったか?と言う事です。これからの修正に向けて、トレーニングをどのように組み立てるべきか?のアプローチの方法や、動きの判断基準が、残念ながら現在の指導手にはありませんので、今後のトレーニングを進める上での判断基準を指導手が決め、その基準に向かってトレーニングのアプローチを考えるようにしていきましょう。今日のレッスン内では、かなり集中力も維持できていましたし課題の脚側行進のアイコンタクトも基準内の動きでした。

大和君は、脚側停座と脚側行進の集中が以前よりも高く維持できていましたので、全体的な動きもバランスよく実行できていました。

伏臥の際の脚側停座への戻りの反応の悪さは、日頃の報酬のタイミングや頻度の問題ですが、指導手からの視線を工夫しながら進めると改善されます。脚側行進は、距離が延びた場合の同調性は、また屋外での動きを見ながら強化しましょう。また課題の行進中の作業に関しては、コマンドを出してからの実行までの時間のタイムラグや視符での確実な実行ができていませんので、このトレーニングも段階を踏みながら進めていく必要があります。


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