カウンセリングでお伺いしたのは、クンちゃん(ミニチュアシュナウザー1歳11か月♀)です。課題は、お子さんへの攻撃と無駄吠え・お散歩の引き癖などです。
要求を一致させる
飼い主さんも初めて犬を飼われると言う事で、今までの経緯を伺うと適切な対応がなされておらず、どのように対処すべきか?の答えが見つからないまま現在に至っています。クンちゃん自身も、あまり急に触られたり束縛されることに対して嫌悪感が強いタイプですので、ニンゲン側からは撫でたい・抱きしめたいと思っても、クンちゃんの受け取られ方が全く真逆になりますので、この溝を埋めていく必要があります。
撫で方や誉め方、またその際のクンちゃんの受け止め方がニンゲン側の要求と一致するように進めていきましょう。
心を育む
また無駄吠えに関しての対応は、現在の飼い主さんからの働きかけは、余計に興奮を煽るような対応になることが多いようです。「無視」という対応は、現在のクンちゃんには通用しませんので飼い主さんからのコマンドを含めた働きかけに対して従う心を養う必要があります。
トリーツを使う場合も、トリーツの意味や与えるタイミング・方向などを考えて行う事で有効的なトリーツの使い方となります。飛びつきの癖も強いですから「お座り」の姿勢強化を進めてみて下さい。
お散歩のイニシアティブ
お散歩に関しては、今まで自由に動くことを習慣化されていますし、その自由に動くクンちゃんに飼い主さんが着いて行くお散歩ですので引き癖は強くなるばかりです。
飼い主さんが進む方向を決めて、クンちゃんが飼い主さんの進む方向に合わせる事が基礎になります。その中でも臭い嗅ぎや他の犬への反応など、様々な誘惑刺激も出てきますので、アテンションコマンド(名前)への反応を強化し飼い主さんの元へ「おいで」で戻ってこれるようにトレーニングをしてみて下さい。
この記事へのコメントはありません。