今日のリサちゃんのレッスンは、4か月を過ぎ理解が深まっているコマンドもあれば、本当は理解ができているのにトリーツを要求する仕草で、取引をする傾向が見られるコマンドもあります。また同じ「Sit」でも飼い主さんの動きに惑わされないように姿勢を維持するステップアップは、丁寧に教えていく必要もあります。
クララちゃんと2頭のトレーニングをする場合などは、「ハウス」のコマンドで1頭を待機させることは多くなりますが、殆どの場合は「ハウス」のコマンドでドアを閉めて閉じ込めておくような意味になっています。本来は「ハウス」のコマンドが出たらドアが開いていてもハウスの中での待機が維持できなけば行けませんので、クララちゃんには、この高度な要求にシッカリ応えられるようにする事と、リサちゃんには「ハウス」のコマンドを誘導ではなく、自主的にハウスに入るまでの一連の動きを理解させる段階のトレーニングをしていきましょう。
「ハウス」の意味が理解できるようになると、色々な場所からのバリエーショントレーニングができます。遠隔からの「ハウス」や反対側からの「ハウス」そして「ハウス」後に飼い主さんが動いてもハウスを維持できるかどうか?など色々なシチュエーションを想定してトレーニングをしてみる事も大切です。今日のレッスンでも最初は、トリーツが出るまで動かない状態でしたが、短時間でコマンドの意味を理解できていました。
同じように「Sit」で飼い主さんのポジションが変わっても「Sit」のポジションを維持できるようにするトレーニングは、フロントの飼い主さんの位置を6時の方向として3時方向や9時方向に移動して、12時方向まで回りきれるようにして、最終的には360度周り6時方向まで動いても姿勢を維持できるように時間方向ごとにステップアップしてみましょう。
このトレーニングでは、トリーツを与えるタイミングが大切ですし、あまりトリーツを押し付けずにリサちゃんの姿勢維持の意識を感じ取れるようにしましょう。同じような意味のトレーニングとして、リードを装着した状態で「Sit」または「Stay」のコマンドを出して動きやす方向に少し引いた時にリサちゃんが、リードの引きに反発しようとする反応を誉めるなど、コマンドの理解を確認しながら進めましょう。
ヒールポジションは、リサちゃんのお気に入りのポジションになりつつあります。お散歩などでも、このポジションに自発的にポジショニングした際には、良く誉めて環境刺激に負けない実行性の基礎を作ってください。
改善が必要なのは、飼い主さんの無意識の癖で、1度で正しい位置にポジショニングさせるように誘導できていないと言う事です。何度かやり直す習慣をつけると、1度で正しい位置に脚側停座ができなくなり、やり直すことで報酬を得ることができれ尚更、1度でポジショニングしなくなります。今の時期の丁寧なトレーニングが将来のステップアップに大きく影響しますので、ステップアップを急がずに今のうちに実行性と精度の基礎を作りましょう。
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