初レッスンでお伺いしたのは、ロイ君(キャバリア・キングチャールズ・スパニエル1歳9ヶ月♂)です。課題は、落ち着きのなさからの飛びつき、無駄吠え、お散歩の引き癖、拾い食いの改善と基本的なコマンドのトレーニングなどです。
この犬種らしいおおらかさに加え、テンションが高く運動能力の高さも目立ちます。飼い主さんも犬を飼われるのは初めてということもあり、ロイ君の性質の良さに今まで救われてきている面はありますが、反面、今までの習慣が現在の課題の要因となっています。
落ち着きのなさは、性質的な面と飼い主さんの対応や運動不足なども起因します。またお散歩の拾い食いの要因は食餌の適正量よりも少ないことも1つの要因ですので改善していきましょう。トレーニングの基本となるアテンションとアイコンタクトについて、トレーニングを経験していただくことで必然的に「お座り」の強化となり飛びつきの課題への改善にもつながります。
今までの生活の中で意識的に「誉める」機会を増やす事やトリーツを活用した「報酬」の導入をしていませんので、今後は課題に対しての取り組みだけではなく日常の中で出来る事を増やしていくようにして下さい。トイレの失敗に関しても、失敗させないためには成功事例の積み重ねが大切です。トイレをする機会を見計らいながら成功させて100%の確率の成功を目指してください。
具体的なお散歩の課題に関しては、現在のハーネスでのお散歩ではなく首輪に変更して取り組んでください。ハーネスは引っ張るための道具ですので、必然的に引く行動は強くなり首が自由な分、拾い食いも自由になります。
お散歩も一緒に歩調を合わせて歩けている事を誉めることでロイ君の飼い主さんへの意識が変わります。今までは飼い主さんのスキをついて拾い食いをすることがゲームのように楽しんでいたようですので、楽しいお散歩を心がけてロイ君の立場を理解しながら取り組むことで必ず変わりますので根気強く冷静に向き合ってみてください。
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