2021年最初のオビディエンスグループレッスンに参加されたのは、モモちゃん・ローキーちゃん・たんぽぽちゃん・レティーちゃんです。昨年に引き続き、それぞれの課題に対して取り組んでいただきました。
モモちゃんは、脚側行進を指導手が自信を持って動く事を大前提に進めて頂いていますが、スタートの際の脚側停座の集中は常に確認して確実にコマンドを出した後に脚側行進に入りましょう。往路から復路へのターンも分りやすくコマンドを出しつつ、指導手がモモちゃんに合わせない動きをして、モモちゃんがシッカリと脚側行進のポジションで同調して動けていたらタイミングよく誉めるようにして下さい。意欲の高さから集中する時間も延びてはいますが、紐なしになると不安定な動きになりやすいですから、紐付きの強化を継続しましょう。招呼は、停座が安定している分、ダブルコマンドになりやすくなっていますのでバランスを考えていきましょう。伏臥は、拒否感が強くなるほど冷えていませんでしたので実行性は日頃から確認してください。立止の際に、指導手の視線がモモちゃんに向かなくなったことで、少し前掛りな立止になっていますので修正していきましょう。
ローキーちゃんは、脚側行進の姿勢の安定性の強化に取り組みました。課目の動きは理解していますが、1つ1つの精度を向上させる為には、日頃からのトレーニングも精度の高いものにしていく必要があります。日頃のトレーニングの方法や誉めるタイミングと誉める意味を勘違いしてしまうと正しく教えているつもりが、犬の理解と乖離してしまうことにつながります。自分がトレーニングをしている事で、犬にどのような変化がもたらされたのか?を冷静に判断してトレーニングの方法を考えていきましょう。現状のローキーちゃんの理解と指導手の求めている動きとの溝を埋める為に、必要なトレーニング方法について、今日は実践をして、どのような反応が犬の意識と同調しているのか?も確認してもらいました。顔はアイコンタクトへ向いていても、身体全体の意識が外へ向いている事など微妙な犬のボディーランゲージを読み解くのもトレーニングを楽しむ上では必要です。
紐付きでシッカリと意識が変わると、紐なしでも同じ動きが出来ますので、視線とは裏腹な体の動きは、紐無しになると指導手との距離間となって表れます。根気強く正しいポジションを教えていきましょう。このトレーニングの際も、指導手はローキーちゃん側に蛇行しないで、逆方向に引っ張るくらいの気持ちで脚側行進をして下さい。
たんぽぽちゃんは、お正月の休み明けでしたのでコマンドへの集中力の低下なども心配されましたが、脚側停座の集中も高くスタートから理想的な姿勢で脚側行進ができていました。同じ姿勢と集中力で距離を延ばしていく事がこれからの課題ですが、基礎を忘れずに1歩目1歩目を確実に積み上げていく事が距離を延ばす事につながりますので焦らずに進めてください。紐なし脚側行進では、まだ外に膨らむ動きもみられますが、指導手と共に動くことは理解できていますので精度を向上させていきましょう。
招呼の動きと反応を見る限り、たんぽぽちゃんの意識を指導手が上手にコントロールできている状況が続いているようですので自信を持ってコマンドを出して誉めれるようにして下さい。
レティーちゃんの脚側停座のポジションの修正は、指導手が理解できていますので安定してきました。ただ、紐無しになると、やはり以前のポジションに戻りたがりますので現段階では、確実にポジションが習慣化するまでは修正トレーニングを続けていきましょう。ポジションが以前よりも後方になる事もあり、アイコンタクトの持続時間が延びませんが、これも1歩目を丁寧にトレーニングする事で改善されます。誉めるタイミングは、前回のトレーニングよりも改善されてきていますが、脚側行進の途中で視線が落ちて、その落ちた視線を持ち上げる為の誉め言葉は意味をなしませんので注意しましょう。周りの環境から受ける影響が行動に出てしまいますので、トレーニング前の動き方なども考慮しながら環境刺激に対しての適応性も向上させるべきです。
脚側行進の姿勢を修正する上で現在は、少しストレスの掛かるポジションで難易度も高いトレーニングですが妥協せずトレーニングをして下さい。その他の課目に関しては大きな問題もない分、現在の修正トレーニングで高い集中力での脚側行進を目指していきましょう。
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