初レッスンの三太君(B-LR5歳♂)の課題は、他の犬へのアグレッシブ行動の改善です。
最初に飼われた飼い主さんが飼いきれず、新しい飼い主さんの元で生活をしていましたが、その飼い主さんも他界され、現在は一時預かりさんの元で里親さんを募集していました。幸い、里親さんも決まっていましたが、他の犬や動くものへの過敏な反応が強く、里親さんに譲渡する前に一定のトレーニングで改善の目処をたてたいというお話でのトレーニングとなりました。
人は大好きで、本来のラブラドールらしい面を持っていますが、他の犬に対してのでアグレッシブな行動は、非常に過敏で強い反応が見られます。これは、パピーの社会化の不足や、今までの犬生の中での他の犬に対してのトラウマなども考えられます。今日のレッスンの中では、反応が弱い対象の犬は確認できないほど、大型、小型の分別がないくらいですので他の犬とのコミュニケーションの経験もなく現在に至っているようです。また、現在の一時預かりさんの元にくるまでは、未去勢でしたので♂犬としての他犬への反応も強いようです。短い期間での改善というよりも、本当に長い目で向き合いながら一緒に生活を共にしてくれる里親さんではないと難しい課題でもあります。
幸い人への友好性が維持できていますし、コマンドの理解力もありますので、あまり他犬への反応の抑制トレーニングだけではなく本来のトレーニングである誉められる事のベース作りも欠かせません。短い時間の中でも、「我慢」する気持ちの変化も出ていますので現状を再確認しながら方向性を再考してあげてください。
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